ワックスと、フッ素系1年ポリマーと、ガラス(系)コーティングの違いを簡単にご説明します。



下写真の、右が塗膜が劣化した状態、左が研磨した状態(コーティング施工前)です。
紫外線、酸性雨なども塗膜劣化(チョーキング)の大きな原因ですが、
今回はワックスを一つの例に上げさせて頂き、
ワックスは使い方を理解すれば決して悪いものではないんだ!
ということを簡単ではありますがお話しようと思います。

PG1シリーズ Q&Aコーナー-劣化塗膜

ワックスはとてもよい艶が出て私も好きです。
でも、チョットしたことを怠ると上の写真のように色あせの原因に繋がることもあります。
(門型洗車機でも同様になるケースがあります。)
ワックスは商品にもよりますが1ヶ月程度の持続性で、再度ワックスを掛けて持続させていくのが一般的だと思いますが、
効果が薄れてきた時に、ほとんどの方は何もしないままワックスを再度掛けていると思います。

種類にもよりますが、ほとんどのワックスには油分が含まれています。
ワックスの効果が、雨や洗車、通常劣化などでなくなったときに、塗装面上には油分だけが残ります。
この油分をこのままにしておいて再度ワックスを重ねていくと、塗装を傷める原因に繋がるのです。


油分(石油系溶剤)は酸化します。
酸化とは、簡単に言えば、「錆びる」ということです。

「酸化する鉄板」と、「酸化する釘」

「鉄板の上に釘を置いておけば、鉄板は釘のせいで錆びていきます。」

これが、酸化です。


ワックスの残留物が「鉄板」 --- 塗装へ舞い降りてくる外的要因が「釘」とするとわかりやすいですね。
(外的要因・・・鉄粉・鳥糞・樹液・酸性雨・他、塗装へ与える悪い物質)


さらに、その下でも事件は起こります。
ワックスの残留物の「油分」が、塗装と酸化共鳴を始め、塗装を劣化(腐らす)させるのです。
イコール・・・塗装が「鉄板」 --- ワックスの残留物が「釘」とも言えます。

放っておくと、上の写真のように酸化・劣化してしまいます...。


以前良く聞きましたが、
「ワックスをいつも丁寧に何年も塗り続け綺麗にしてきた車より、
何もしていない車のほうが綺麗なときがある!」って(^_^;)
こういった原因が油分が塗装に与えている悪影響なんです。
油分(石油系溶剤)は、そのままにしておくと塗装を傷める原因になるのです。

PG1シリーズ Q&Aコーナー-スカイライン 370GT

じゃあどうすれば?ってことについてお話します。

毎回とは言いませんが、定期的にその油分を除去してあげればよいのです。
実際には研磨作業が確実でしょうが、そこまでするのではなく、水垢膜落し?みたいな商品をカー用品店で売っていますので、
それを使いワックスの効果がなくなった時に残る残留物(老廃物?)の除去をしてあげれば良いと思います。
水垢落しなど、そういったものにはほとんどの場合研磨剤が含まれていますので、同時に少なからず研磨ができて艶も向上しますしね(^・^♪)

それから、再度ワックスを掛けてあげるとワックスの効果を最大限に生かせることができます!
ワックスは悪い商品ではありませんよ。私も好きですからビックリマーク
今は仕事柄使ってませんけど、シュアラスターのマンハッタンゴールド?だったっけ!?愛用品でした音譜
当時(15年以上前)の私の愛車の130クラウン^^;(黒)に毎週のように塗ってましたキラキラ

懐かしいです・・(^。^)
あの当時は雨が降っていても洗車してから出かけるほど洗車キチガイ(笑)でしたから(^^;)
私もその時、定期的にコンパウンド入りワックスで研磨していました
DASH!

フッ素ポリマー系のよくある1年ポリマーだって同じです。
1年したら再施工でプロ施工店に持っていきますよね。
このときに1年間の汚れ、小傷などを除去しながら、
同時にポリマーの残留物(老廃物?)である油分も除去し、再度ポリマー加工を施します。

ワックスと、ポリマー加工の違いは、効果の持続性が長いか短いか?と、
ポリマー加工(研磨)による光沢アップ!などが挙げられます。

ということから、
ワックスも残留物の除去をしながらワックス掛けを楽しんでいくと、
長期間愛車を輝かせることができますよ^^♪

PG1シリーズ Q&Aコーナー-ベンツ

そして、最後にガラス(系)コーティングと、ワックス・フッ素系1年ポリマーの違いですが、
ガラス系コーティングは油分(石油系溶剤)を使用せずに硬質なガラス質で塗装を保護するため、
定期的な残留物(老廃物)の除去をする必要がなくなります。
さらに硬質なガラス質コーティングは長期間持続するため、1年に一回の再施工をする必要がなく、
必要な場合、再施工の変わりに、ガラスコーティングを維持していくメンテナンスをしていきます。
ガラス系コーティングの中には、石油系溶剤を含んだ商品もありますが、
これは施工後に揮発(蒸発)するので、ワックス・フッ素系1年ポリマーほど気にすることはないでしょう。

その中で、当店商品はVOCフリー(揮発性有機化合物を含まない)商品ですので、
石油系溶剤を含んでおらず、長期間(数年)経過後も塗装にやさしい安全な商品ですのでご安心下さい。
VOCフリーとは、簡単に言うと「100%無溶剤」ということです。
上記でお話したワックス・フッ素系ポリマー・溶剤系ガラスコーティングとは、
まったく違う「溶剤を含まない!」「塗装を傷めない!」というジャンルへの挑戦でもあります。
↑この点については、また詳しくお話します。


ワックスや、1年フッ素ポリマーなどは、残留物で「酸化・劣化」してしまう怖さを持っていますが、
ガラス(系)コーティングは油分を含んでなく、塗装を劣化「酸化」させないように検討された商品なのです。

塗装の上に、ガラス(系)コーティングを施工するメリットの一つでもありますね。


×→「酸化する鉄板((ワックスの残留物))」と「酸化する釘((塗装へ舞い降りてくる外的要因))」

○→「酸化しない鉄板((ガラス(系)コーティング))」と「酸化する釘((塗装へ舞い降りてくる外的要因))」

(外的要因・・・鉄粉・鳥糞・樹液・酸性雨・他、塗装へ与える悪い物質)


外的要因の「釘」のような酸化する物質が、塗装へ舞い降りてきても、
ガラス(系)コーティングと引っ付き合わない(酸化共鳴しない)ので、
酸化する物質が、錆びる(酸化共鳴)のを、防ぐことが出来るのです。


さらに、その下での事件も解決します。
酸化しないガラス(系)コーティングが、塗装本体を酸化させないので、
塗装を劣化(腐らす)させることがないのです。


PG1シリーズ Q&Aコーナー-レクサスIS-F


という感じで、「ワックス」右矢印「フッ素系1年ポリマー」右矢印「ガラス(系)コーティング」の流れを簡単に書いてみました。

どうです!? ガラス(系)コーティングが今、なぜ!?流行しているか!?最先端なのか!?わかりました(・・。)ゞ


なるほどΣ(・ω・ノ)ノ! 
ということはビックリマーク
ガラス(系)コーティングで塗装を保護してから、ワックスすれば良いんだ!!
って、気付いた方ビックリマーク正解合格ですねクラッカー
でも、ガラス(系)コーティングのメリット(汚れにくさ)を、低下させてしまう事をお忘れなく(^-^)/


これがすべてではありませんが、
値段の違いもこういった所をご理解して頂ければ、納得していただけるかなと思います。

それぞれが持つ光沢感など捨てがたいところもありますのでどれを選ぶかは、
定期的な手間をどうするか(^^?)金額をどうするか(^^?)ですね!


夜の光の中では、私はガラス系コーティングが大好きです(^_^!)
透明な硬質なガラス質被膜への光の反射は、ガラス系コーティング特有の美しさがあるように思うのは私だけ(^。^?)


PG1シリーズ Q&Aコーナー-ベントレーGTC

※今回は、わかりやすく記載するために、「フッ素系ポリマー」と書いていますが、
ポリマー=1年ポリマー(フッ素系)ではありません。 

ポリマーとは、「高分子」という意味ですので、ガラス(系)コーティングにも当てはまります。 
差別化するためにガラス系コーティングに「ポリマー」という言葉を使わないケースが多いのが理由です。
フッ素系1年ポリマーも「フッ素系1年コーティング」と言えます。


※ガラス(系)コーティングの、(系)←カッコにしているのは、
ガラスコーティングと呼んでおるものと、ガラス系コーティングと呼んでいるものがあり、
めんどくさいので、一つにまとめております。

ガラスコーティングとは、本物のガラスになるとされるコーティング。
ガラス系コーティングとは、ガラスに似た透明度と硬さをもつ、硬化樹脂などですね。


ご覧頂きありがとうございました。