今年の桜は早めに咲いたんですね。

体調がイマイチ良くなくて外出を控えていた間に

いつのまにか桜が咲いて散っていた。

今年の桜は来年は見れないのにね。

くやしいので西宮の白鹿記念展示館の春季特別展

笹部さくらコレクション

『三熊派-江戸の桜狂画家-』

２０１３年３月２０日（水・祝）～５月２７日（月）

に行って来た。

笹部コレクションというのはお屋敷跡が今の「桜守公園（岡本南公園）」になっている

水上勉の小説『櫻守』のモデルになった桜博士・笹部新太郎老の集めた

桜に関する絵や酒器　文献　桜の刺繍の着物など　桜づくしの素敵なものたちだ。

桜の掛け軸が並ぶ。

よくみるとその表具の布も桜の模様だったりする。

白い花と赤い小さな葉が描かれた今で言う「山桜」

幾つも並ぶ掛け軸を　絵の前から離れて見ると

白に赤が添えられた全体の感じが

平安期の　重の色目（かさねのいろめ）」で

桜重（さくらがさね）が　表白　裏赤花（紅花染めの赤）

というのはこの山桜の絵と同じ感じで　

山桜（ソメイヨシノ以前）は桜色（ピンク）じゃなくて白と赤なんだとストンと納得できた。

展示室の一角には床の間が再現されている。

お軸の絵に備え付けの懐中電灯で光を当てると・・・

桜の花びらがほの白く浮き上がる。

↑

普通の博物館などでは照明で展示品が傷むのを恐れてまずこういう事はさせてくれない。

桜の花が内側にも側面にもびっしり描き込まれた大きな鉢は古伊万里だったのかしら。

桜の吉野で使われていた和菓子の木型と

その木型で作られた打ち菓子。

大きな桜のお菓子　食べてみたかった！

桜の刺繍がほどこされた水色の着物を手に入れた時の笹部老の感想も展示されていて

その入手した満足感がよくわかる文章にほっこりしました。

おじいちゃん先生がほくほくして嬉しそうに笑ってるのが見えるようです。

桜守公園の案内図や桜の名所の地図

著書の装丁を依頼した画家との一連のやりとりの面白さなど　見所満載。

夙川の桜の近くの白鹿記念館で

ひと月遅れの桜尽くしを堪能してきました。

火曜日が休館だそうです。（桜の展示は５月２７日（月）まで）

入館料は５００円で昔のお酒造りの様子が展示された

「明治酒蔵ミュージアム」も見学できます。（道を隔てた北側の別館）

入り口を入ってすぐ右手に「普賢桜」という八重の桜があって

今は葉桜ですが季節には美しく咲き誇るそうです。

記念品の日本酒の小さい瓶ももらっちゃいました。

ミュージアムショップでは酒器やおつまみ　もちろん白鹿のお酒。

意外に冬は絞りたての酒かすが人気？。

利き酒もできるみたい。（うちは原付だったので未確認）

大きな駐車場もあるけど、バス停がすぐ前なので

呑みたい人は車でこない方がいいですよ。

酒蔵のカフェ＆レストランでは奈良漬の入ったオムライスや

酒粕風味の手作り豆腐のお鍋など人気メニューがいただけます。

ちなみにすぐ北側にはサンルームのあるスターバックス西宮鞍掛店がある。

内装が酒蔵とシンクロしてる感じで素敵。（超でっかいテーブルとか）

新しくカウンター席が出来てた。

公衆無線ＬＡＮあり。

店内は禁煙で外のテラス席は喫煙可能。

お散歩途中に寄れるようにワンコをつなぐ専用ポールも設置。

それがワンコの顔になってるステンレス製で超ｶﾜｲｲ！

ドライブスルー可。

【参考】

六稜・大阪学講座

笹部桜考　　小林一郎(７８期）

六稜大阪学講座「笹部桜考」INDEX - 六稜WEB

【笹部コレクション一覧】

一ヶ月遅れの花見