中学生から高校生のとき
都内の女子校で、中学、高校生活をノンキに送っていた
わたくしの占い熱は継続していたのであった。
さすがにこのころになると、「My Birthday」は卒業したが、
まだ、本物の占い師に観てもらう、というところにまでは到達していない。
普段は、ファッション誌の占いページを読みふけるくらいがせいぜい。
辛島宣夫版タロットカードとの出会い
タロットカードとの出会いは、ふいに訪れる。
思えばそれは、辛島宣夫さんの本だったと思う。
エジプト風のイラストが描かれた装丁が個性的で、
な、なにこれ?とすぐさま購入。
カード付きだから、すぐ占えるのが魅力だったのだ。
いまでこそ、さまざまな種類のタロットカードが存在するが、
当時タロットカードといえば、書店に売られていたこの辛島さんのムックくらい。
洋書屋さんとかに行けばあったのかもしれないが、
当時のわたくしに、そんなことを知る余地もないのだった。
そしていまでもナゾなのが、
なぜ、辛島版のタロットカードはエジプト風なのか。
カードの裏面の模様が、蟲。 スカラベか?
恐いような、エキゾチックなような、不思議な雰囲気なのだ。
そして、
毎日熱中して、占いまくったのは覚えているのだが、
なにを占っていたのかは、まったく記憶にない。
このころ、好きな男の子もいなかったし、いったいなにを占ったのか。