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現在ナミブから帰ったところ
はい今日はルワンダ大虐殺の話です。
虐殺がどのようなものだったか、いつ起こったか等は自分でネットで検索ひっかければすぐわかりますので詳しいことは省きます。
基礎知識
虐殺があったのは1994年。まだほんの十数年前。
虐殺を行ったのは国内に住むフツ族。虐殺対象となったのはベルギーが勝手に差別化して対象とされてしまったツチ族。
どっちが優ってるとか劣ってるとかはない。
今回は僕が実際に虐殺があった現場に行って感じたことを書きます。
まず、なんでルワンダという国に来て、そもそもの虐殺があったことを知ったのか。
これは僕が大学でとっていた授業で”ホテル ルワンダ”という映画を観たのがきっかけです。
当然初めて観ました。この映画を観なかったらルワンダという国は知らないまま過ごすことだったでしょう。
映画を観て僕は、せっかくアフリカ縦断をするし、ルワンダに行くのなら虐殺現場を訪れようと思いました。
映画には虐殺の詳細が簡単に紹介される場面があるのである程度、覚悟というか、腹をくくっていきました。
訪れたのはここ
ここでは5000人が虐殺された場所。
遺骨がたくさんあった。
もう”そのまま”ある。当時のまま。
虐殺された人たちがきていた衣服まで。写真は撮れないので載せれないが、載せちゃいけない気がする。
遺骨が安置されてる空間は独特の空気が漂っていた。臭いもそうだが雰囲気が悲しい。
案内してくれた人が英語が話せなかったので自分が見ただけでの印象しか抱けなかったが、バイタクのおっちゃんが近くにもう一つあるということで行った。
しかしすでに先の現場でだいぶグロッキーだった僕はこれから先の話は本当にこたえた・・・
今回は英語を話せる若い青年だった。
ここも同じように衣服や遺骨が大量に安置されていた。
臭いや雰囲気がやはり独特で訪問者を特殊な感情にさせる。それは単に悲しみだけじゃなく、こればっかりは実際に行かないとわからないし、伝えきれない。
青年がレンガで作られた小さい小学校へ案内してくれた。
小学校だけでなく、周りにある建物はどれもどこかしらがえぐれてたり、破損している。
理由を聞くと、虐殺対象だったツチ族がここに匿っていたため、侵入するために手榴弾を使ったからだそうだ。
そして破損している学校の中へ入ると、中は荒れていた。なにかの布や木やらが散らばっている。
壁を見ると気になる箇所があった。
ここから先は非常にショッキングな話ですので覚悟のある人だけどうぞ
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なんでここだけ色が違うんだい?
青年は答えた。
”この色が黒く変色している部分は血のせいだ。虐殺対象だったツチ族の子供、男の子は足を持たれ、振り回され、壁に頭を叩きつけられ殺されたんだ・・・”
もうなにも言えなかった・・・
覚悟してきたつもりだった。映画とは違うリアルがここにあった。
そんな僕の心境を超えて青年は続けた。
”男のは叩き付けられ殺された。女の子は・・・この木の棒で殺された。”
見てみると少年の腕より少し太いくらいの5mくらいの木の棒だった。
”女の子はこの棒で、ここから、女性器からこの棒をむりやり入れられ、口まで貫通させ殺したんだ”
なんてことだ・・・
もうやめてくれ・・・
そんなことが可能なのか・・・いや狂気に溢れていたのなら本当にそうやって殺したんだろう・・・
涙を通り越したものが溢れたような気持ちになった。
話は終わった。
最後に、青年はちょうど子供ころにジャストに虐殺の時代を経験していた。
虐殺の時代を経験したよね?と聞いたら
「うんそうだよ。だから僕には親がいない」
すべてが空になりそれ以上なにも言えなかった。同時に、なんて僕たちは今まで幸せに生きてこれたんだろうとこれまでの人生を顧みることができた。
来てよかった。
ルワンダという国を知れて、悲しい歴史に触れて、そこから大きくきれいな中心地を築いたこの国の底力を見れてよかった。
虐殺に関してはまだ20前後のぼくにはまるで答えは出せない。まだまだ知らないことが多すぎる。
まだほんの十数年前まで言っちゃえば、彼らはある程度は敵同士だったのに今は、民族の垣根を越えて仲良く過ごしている。
本当に仲がいいのかわからないがもう虐殺の因果はないように見えた。もちろんまだあると思うが。
どうやって仲を戻したのか、具体的な復興はどうやったのかなど。
名前さえ知らなかった国にここまで興味が出た。
うまくまとめられないが、ルワンダに来た際には是非、虐殺現場を訪れてほしい。
行くことができない人は虐殺に関する映画を観てほしい。
”ホテル ルワンダ” ”ルワンダの涙”
その後、虐殺現場を後にして、翌日はキガリにあるミュージアムへ行った。
ここではルワンダの虐殺だけでなく、世界の虐殺や大事件が多く紹介されているミュージアム。
例えばヒトラーやカンボジア
ここはカラー写真もあったりするのでショッキングだった。ここは写真が撮れるので撮ったが載せるのはやめようと思う。
奇跡の裏には底知れない悲しい歴史があった。
次回はキガリを散歩します。
今日もありがとうございます。
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