私がソラナックス女に過剰反応するのは、最初の事件の犯人の暗示 と類似する脅迫を受けたせいだ。
『自分の目的を妨害する人間に対しては、どんな汚い手段を使っても阻止する。
父が議員をしている関係で、選挙の票集めの根回しで、部落の人間から、マル暴迄どんな人間でも使える』
確か、こう言った内容の脅迫・・・
私の心の崩壊に、致命的な最後のダメージを与えた言葉・・・
私は、この事を今の主治医に伝えてあるか否かの記憶が無い。
恐らくは、伝えていないのだろう。
カウンセリング治療を受ける段階に、未だに到達出来ない一因。
要の薬を飲み忘れたら最後・・・
街路樹ですら、自分を監視する人影に見間違えてしまう妄想が始まる。
あの男の脅迫と殆ど同じだと感じる内容を、ソラナックス女から受けたからだ。
要の薬で保てる、紙一重の正気・・・
他人との対人関係も適正に保てない、危うい正気・・・