ナイロビの蜂
THE CONSTANT GARDENER
観て来ました。
「世界中が絶賛し涙した、壮大なラブストーリー」
ってキャッチコピーですが、
エンドロールまで見て、
今、日本で頻発している
子供への殺傷事件と、
この映画が描いている、
貧困層が多い、
貧困国の国民の命の重さについて
すごく考えさせられました。
命は凄く尊くて重い物だと思っていました。
貧困国だから、
貧困国の国民だから、
命が軽く扱われている
そういう問題を、
フィクションとラブストーリーを絡めて
描いている映画でした。
私自身は、ラブストーリーよりも、
命の重さを軽んじている事を描いていて、
伝えたいのではないのかと感じてしまいました。
ですが、
興行収入を考えると、
当然収益も考えないといけないので、
間違っているかもしれないけれど、
前出の様なキャッチコピーになったのだと感じました。
日本テレビの24時間テレビのチャリティー番組が
毎年の恒例になり、
発展途上国への援助や、
発展途上国の貧困の深刻さが
当たり前に報道されるようになってしまってから、
自分自身の心の中の、
『命の重さ。命の尊さ』
という、とても大切なことに眼を向けなくなってしまっていた事に
気付かされた映画でした。
ラブストーリーとして観たい方は
ラブストーリーとして楽しんでください。
ですが、ある意味、
一種の社会問題を提起する映画でもあると感じてなりません。
平和な日本に居ると、
実感として感じることの無い問題を描いていました。
それを感じて欲しいです。