赤ちゃんが昼夜逆転なのは、
妊娠中の母親が活動している日中は栄養を奪い過ぎないように眠っており、
母親の活動が少なくなる夕方から起き始めるから
生まれてからしばらくは昼夜が逆転していると言われています。
この昼夜逆転という言葉、
私は仕事中よく使っていました。
私が働いている老人ホームでも昼夜逆転しているお年寄りはたくさんいたからです。
自宅で介護されてる方も多いと思いますが、昼夜逆転、大変ですよね!
私もいま夜中〜早朝に起きるので日中は眠くなってしまいます。
赤ちゃんは先に書いた通り理由がはっきりしています。
しかも、時間の経過とともに徐々に修正されてくるので終わりがあります。
ですがお年寄りはこれまでは普通に昼間起きて働いていた人達です。
ホント、なんで夜寝てくれないの?
と疑問に思った人も少なくないのではないでしょうか。
一説には体感の1日の時間が24時間ではなくなるからという説がありますね。
有名なところでいくと、かまとばあちゃんでしょうか。
あとは、テレビ好きが高じてずっとテレビを見てしまうという人も私の職場にはいました。
最近は深夜もテレビ放送をやってますからね。
お年寄りの場合は理由が様々でその原因となるところを探らないと解決しないというのが厄介なところですね。
終わりがあるとわかっている乳児の昼夜逆転。
ツライですが個性はありますが、必ず修正されて夜にまとまって寝てくれるようになります。
ですがお年寄りの場合は原因がわからないといつまてもこの昼夜逆転と格闘しなければなりません。
終わりがあるのとないの。
同じ昼夜逆転でも大きな違いです。
終わりがないこと、このストレスはハンパないものです。
職場では夜勤の介護士さんがこの昼夜逆転の方々と付き合うことになります。
私が朝出勤すると「◯回コールで呼ばれた」「1人で歩いて事務所まで来てしまった」「ベッドに座っていて危なかった」等々報告されます。
一人ひとり理由を探り、対策案を出すのが私の役目です。
そのためにその当時の状況を聞き、何をやろうとしていたのか、どうしたかったのか等を聞きます。
単純に時計を見て11時を昼の11時に勘違いしてしまう人も居れば、眠れなくて薬が欲しいと訴えている人もいます。
この「どうして」を追求していかないとそれぞれに対応することはできません。
時計をみて勘違いしてしまう人の場合、アナログ時計から24時間表示のデジタル時計にしたら夜に起き出してしまうことはほとんどなくなりました。
薬が欲しいと訴える人には、枕元に小さなホワイトボードを設置し、就寝薬の空袋を貼り付けて時間を明記するようにしました。
すると、事務所まで行って薬が欲しいと訴えることは減りました。
私はいま、夜中に起きながら仕事中のことを思い返して
どっちがいいかとよく考えます。
まぁ、どっちも大変なんで早く終わって欲しいとしか思えないんですけどね。
ホント身体はあちこち痛いし昼間は眠気でボーっとします。
それでもやらなきゃいけない家事や何やらはたくさんあるわけで……。
まだまだ始まったばかりの育児。
きっと思い返せばあっという間のことなのでしょう。
また自分の子を世話しながら、自分の仕事と重ねて考えるのはもう性格的なところなので
将来自分が介護をするようになったりしたときにこの時感じたことを思い出せるようにしていきたいと思います。