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今から27年前の10月19日、この子が天国に旅立った日。




30㎏を超える体重の、大きなワンコでした。


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となりにいるのは、当時小学生の息子です。




結婚して初めて育てたワンコです。

主人は田舎で家畜(牛や豚や鶏)しか接したことがない人で、

いわゆるペットとの暮らしを経験したことがなかったんです。

一度犬を飼ってみたかったという主人の言葉を聞いて、

「病気になったらちゃんと病院に連れて行くんだよ、すぐに保健所に

連れて行くなんて言ったらダメなんだからね」と、当たり前のことを

コンコンと説得したのが、今となっては懐かしいです。




生後2ヶ月くらいから育てましたが病気になり、満8歳で虹の橋を

渡ってしまいました。今なら良い薬もあり、もう少し長生きさせて

あげられたのになぁと、切ない思いもあります。

気の弱いワンコで、たまに首輪がはずれてしまうことがあっても

逃げ出すことなど決してなく、むしろ怖くて自宅の玄関のドアに

寄りかかって座っていたような子でした。




当時、このワンコの他に、この子もいました。


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見た目は可愛らしい三毛猫ですが、メスにもかかわらず近所のボス猫的

存在でした。 




私が職場にいる間は外で自由に遊んでいて、私が帰宅したときに

一緒に家に入るという生活をしていたんですが、ある日夕立が降って

急いで帰宅した私が目にしたのは、犬小屋のとなりでしょんぼりと、

そしてびっしょり濡れてたたずむワンコの姿。 

どうして中に入らないのかと犬小屋の中を覗いてみると、猫が体を

伸ばしてゆったりと寝ているではありませんか。

猫を追い出すことも出来ず、びしょ濡れだった姿を今でも時々思い出します。




亡くなった日は寒い日でした。

かなり具合が悪かったワンコを家の中に毛布を敷いて寝かせました。

具合が悪いのに、自分が出来る芸(お手、おかわり)を繰り返し、

「そんなことしなくても良いのに」と頭をなでてあげました。

そんなとき、息子が試験勉強だったのか宿題だったのか忘れましたが

数学の問題が解けないと言うので、ちょっとだけその場を離れて

勉強の手伝いをしたあと戻ったときには、すでに亡くなってしまっていて・・

飼い主にその瞬間をみせたくなかったのかなと思いましたが、

息子は自分のせいで最後の瞬間を見届けられなかったと大泣きしました。





このときとっても辛かったので、もう犬は育てたくないと思っていたんですが

息子が連れてきたパグ犬を、今では生涯の友として育てています。


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大好きなマッサージチェアのうしろで爆睡中のワンコです。