今朝の‘サワコの朝’のゲストは、字幕翻訳者の戸田奈津子さんでした。
私自身は、あまり映画館に足を運ばないし、映画はもっぱらDVDやテレビ放映に
なってから見ることがほとんどですので、本数もそれほど観ていません。
それでも、戸田さんが日本語字幕をつけていらっしゃる作品は、結構観ている
ような気がします。
字幕って、字数に制約があるということを以前どこかで見た記憶がありましたが、
今日の放送で、こんなにすごいということを知りました。
映像を見ながら字幕を読む、その限界は1秒間に3文字なんだそうです。
なので、シナリオを読んで映像を観て、内容をよく把握してから字幕を
つけるそうで、実例としていちばん最近の作品「リベンジ・マッチ」の
ワンシーンが紹介されました。
シナリオのセリフをそのまま直訳したものと、戸田さんが字幕をつけたものとの違い。
こんなに短く、そして言いたいことはきちんと伝える、難しいお仕事ですね。
映画が好きで、英語が堪能であることはもちろんですが、日本語力がなければ
出来ないお仕事だとおっしゃってました。
ところで、最近の映画のタイトルが、カタカナばかりになっている理由も
昔は、外国の映画が日本で公開されるまでに1年くらいかかったんだそうです。
だから、映画関係者は映画の内容をよく知って、タイトルだけでその映画を
知ることが出来るような、素敵なタイトルを作ることが出来たんですね。
それが今では同時公開され、ネットですぐに原題が知らされてしまうので、
あとから邦題をつけても意味がなくなってしまったとか。
なんだか、淋しいなと感じましたね。
それにしても、戸田さん、ハリウッドの俳優さんが来日されると通訳もされますが、
もともとは通訳さんではなかったと、今日初めて知りました。
語学が堪能って、素敵だなぁと改めて思いました。