お友達のmijyuさんのブログに、ツバメの巣の話が載っていて

ふと、スズメの子供を育てたことを思い出しました。




主人が軒先にスズメの巣があることに気付き、毎日様子を

観察していたら、まだ子スズメが巣立っていないのに、親鳥が

エサを運んで来なくなったと言い、その置き去りになった

子スズメを私に託し、どうにか育ててやってほしいと言うのです。




私が小学生の頃、グリコのアーモンドチョコレートだったと記憶

してますが、いくつか買うと景品で、なんとさくら文鳥のひなが

もらえました。 もらったさくら文鳥のひなを、必死に育てたことを

思いだし、同じようにすればスズメも育つかなぁと、思案しました。




まだ寒い時期だったので、保温をどうしたら良いかと悩みました。

当時、ご飯を保温するだけの電子ジャーなるものがあったんですが、

使っていないものがあったので、それの温度を弱に設定し、

フタを開け放して、中にワラを敷き詰めて、スズメのひなを

そっと置いてみました。



小鳥を飼育したことがあるかたなら、おわかりだと思いますが、

まだ胃袋が丸見えの状態で(ひなの胃袋は、外からでも胃の中の

様子が見えます)、その胃袋は空っぽでした。




スズメは野鳥ですから、いわゆる小鳥のエサではダメだとは

思いましたけど、とりあえず市販の小鳥のエサを水で溶いて

やわらかくして、割りばしの先を削った道具で胃袋に中に

押し込んで与えました。



野鳥をひなから育てるのは難しいと聞きますし、たぶんダメかなと

思いつつ、エサを与え、フンで汚れるワラを毎日交換を繰り返す

うち、なんと、ある日ひなが、電子ジャーのふちにとまっているでは

ありませんか。そして、羽をバタバタさせて飛ぼうとしています。




これなら野鳥に戻してあげられるかと期待して、一日に一度

庭の木の枝に乗せてあげて、自然に帰っていく事を願いましたが、

何度試しても、すぐに庭の地面に降りてしまい、空に飛び立つことを

しませんでした。 家のなかでは自由にあちこち飛び回るくせにね。




結局、手乗りスズメとして我が家の一員となり、同居していた

猫に時々、ちょっかいをだされ、ギャーギャーと逃げ回る日々でした。




スズメの寿命がどのくらいなのか知りませんが、4年と半年くらい

家族として暮らしました。

亡くなる前には、たぶん私を親鳥だと思っていたのでしょうが、

ずっと私のあとを着いて歩いていました。




我が家の仲間になった子たちは、みんな写真が残っているのに

何故だかこの子の写真は残っていません。



リクのひとりごと-2012060613350000.jpg


子供たちが遊ぶ姿を撮影した写真の片隅に、鳥カゴにいる

「チュンコ」の影が、すこしだけ映っています。



スズメの子は「チュンコ」と名付けられてました。

メスだったんです。2回ほど卵を産みました。

もちろん、お相手がいたわけじゃないので無精卵ですけどね。