福島の南相馬市に実家のある嫁さんは、毎年夏になると子供たち
(私にとっては孫)を引き連れて、帰省するのが常でしたが、
今年から原発のせいでそれは出来なくなり、そしていつになったら
それが出来るようになるのか、誰にもわからないような事態になってしまい・・・


そこで、東京と実家の中間点で落ち合って久しぶりに、実家のみなさんと
楽しい時間を過ごしてきた嫁さんと孫たちは、お土産を持って、
昨夜我が家にやってきました。


楽しかった?と聞きつつ、おしゃべりしているとき、5歳になる上の女の子が
居間に飾ってある3歳の時の七五三の記念写真を見て、「お嫁さんみたいで
可愛いね」と自画自賛ニコニコ そして、この写真、何処で撮ったの?
と聞くじゃないですか。


私と嫁さんは「覚えていないんだね・・・」と改めて納得。
最寄駅の近くのパルコの中の写真館で撮ったもので、常日頃
遊びに行くことの多い場所なのに、全然記憶に残っていないんだなぁと。



人間は、いったいいつごろの記憶から鮮明に覚えていられるのでしょうか。
個人差があることだろうと思いますが、私の中では、悲しい記憶が鮮明に
残っています。


15歳も年の離れた兄(長男)が、20歳の若さで亡くなった時のことです。
くも膜下出血で、あっという間に天国へ行ってしまいました。
当時私は4~5歳の頃なので、兄の思い出は、ほんの少ししかありませんが
縁側でギターを弾きながら、一緒に歌ってくれた優しい兄でした。


「死」の意味を理解出来るわけもなく、お葬式のときに、花を棺に納めたり
亡くなった兄の顔を見るのが、とっても怖かったこと、そしてその光景が
今でも、ものすごく鮮明に思い出されます。
もっと、楽しいことが一番最初の記憶だったらよかったのになぁと思いますね。




そして、その兄もたぶん好きだったんじゃないかと思うこの曲。
舌もよくまわらないくせに、英語もわからないくせに、この曲を
みんなの前でよく歌っていたことも覚えています。
私の記憶の中で、もっとも古く、そして好きだった曲です。
1952年の作品です。"Blue Canary"



Dinah Shore - Blue Canary





日本では雪村いづみさんが歌われてました。






この映像は、1983年のものですが、いづみさん、若い頃と
少しも変わらない歌声ですね。

YouTube お借りしました。