最近の記事では、歌うことや演奏することは音楽を表現する手段である、というお話をしてきました。
今日は、魅力的な音楽を心に育むための方法についてお話しようと思います。
特に、これから小さいお子さんにピアノを習わせようという保護者の方には、大切な内容となりますので、ぜひゆっくり読んで頂けると幸いです。
手拍子で拍を取ったり、拍を分割したり、口でリズムを唱えてもらったりといった、ピアノに向かわない音楽の練習。
童謡や日本歌曲、世界の民謡などの楽譜を見て、拍子を感じながら音楽的に歌う練習。
これらは、ピアノを習い始めて間もない生徒さんには特に、メインの宿題として出すようにしています。
小さいお子さんのレッスンの場合、僕が伴奏をして、生徒さんには歌ってもらうような時間を多く設けています。
そして、保護者の方には、名曲の名演奏をシェアして、家庭でもお子さんが音楽に親しむような環境を日常的に作ってくださいと、いつもお願いしています。
なぜかと言うと、こうした音楽的な下地が無いままピアノに向かっても、音を並べるだけの、ただの難しい指の練習になり、練習が苦痛になってしまうことが、ほとんどだからです。
歌うこと、拍子を感じること、音楽的な耳を育むこと。
全ての楽器を学ぶ上で、必修の内容です。
これを無くして、良い演奏はありえません。
将来、お子さんが吹奏楽や合唱をやるにしても、クラシック以外のジャンルでバンド活動をするにしても、こうした音楽的な情操を育んできたかどうかによって、できる演奏、作れる音楽が違ってくると思います。
また、楽器を長年やっていても、拍子を感じたり、リズムを流れるように自然に表現することが苦手な方は、たくさんいらっしゃいます。
そういう方は、今からでも遅くはありません。
上述したような練習をやってみてください。
きっと、ご自身の音楽が変わっていくはずです。
こうした勉強のことをソルフェージュと言います。
当教室のソルフェージュレッスンでは、音楽的な感覚を磨くことを第一の目標とし、演奏表現や歌唱へとつながる指導を行っています。
ソルフェージュの力は、訓練によって磨くことができます。
訓練と言っても、新しい曲との出会いがあり、世界の名曲を楽しむことのできる楽しい時間です。
あなたも、あなたのお子さんも、
心にある音楽を、さらに素敵にするために、音楽的なソルフェージュの勉強に取り組んでみてはいかがでしょうか。
ではまた☺️