この山道、眩しい新緑の若葉とは対照的に
倒木なども目につきます。
あと枝ぶりが低い木なんかも。
「頭上注意」



ヌカザス尾根の稜線に出ました。
切り立った稜線に出ると風が気持ちいい!!
ここまでにかなり汗をかいたので
特にそう感じます。


イヨ山 山頂に到着〜!

登り始めの小河内神社バス停付近の標高が
およそ540mですので、
440m登って来たことになります。
ただし、小河内神社から一旦
奥多摩湖の水面まで降りたりしているので
累積標高差はもう少しあるかな。

イヨ山山頂では
山ガール 3人組が
楽しそうに談笑しながら小休止していました。

私は山頂標の写真だけ撮って次へ進みます。

しばらく背後から談笑の声が
聞こえていましたが、
次の急登を超えたあたりで
声が聞こえなくなりました。

距離が離れたのか、
急登で笑う余裕がなくなったのかは
わかりません。

私もとっくに笑う余裕などありません。

まあ、おっさんひとり
山の中で声だして笑っていたら
ホラーですけどね(笑)

根っこゾーン。

なんだか木を痛めちゃいそうで
物理的にではなく気持ち的に歩きにくい。
積雪期にアイゼン付けてたらなおさらですね。


ヤマツツジでしょうかね
普段見るツツジよりも背の高い木です。


ここからさらに急登が激しくなります。
登り始めの序盤に私を抜いていった
単独男性の方を、今度は私がパスしていきます。

先日少し書きましたが、
自分が山に行く前の事前調査で
すでに同じ山に行かれた方の
ブログを読みまくります。
その中の一つにこう書かれていました。

「ヌカザス尾根の山頂手前の急登は
日本三大急登の◯◯よりも
個人的にはきついと思う」

◯◯の部分は失念示したが
ブログ書いた人が過去に登った山と思われ。

地図を見ながら歩くと
稜線上、等高線の間隔がかなり短いところが
点在しています。

「いよいよか…」と覚悟を決めて
斜面を登り始めます。

先行するご夫婦も
時々呼吸を整えながら
ゆっくりと登っていきます。

こちらも同じくで、
ペースが上がらないので距離がなかなか
縮まりません。

先に書いた、今年3月の大量遭難事件は
ヌカザス尾根だったということですが
あの雪の中、アイゼンなどの装備も持たずに
こんなところを歩いたのかもしれません。
結果として女性の方が滑落して
骨盤骨折の重傷だったと
後から聞きました。
天候の良いこの季節ですら
それなりに困難な場所ですので
雪の時はよっぽど経験を積まれているか
それなりの準備をした人だけが
来るようにしてほしいです。

この辺りから、大きな岩を
見かけるようになります。


そんな岩場を超えて行きます。
時折両手を使うので、
念のためグローブを着用。



垂れ下がったロープにつかまり、
斜面というより崖をよじ登っていきます。
ロープの、等間隔にできている結び目が
ありがたい(笑)


山道はほぼ一本で迷うことはなさそうですが
このような標識で方向と距離を確認
することができます。


そしてヌカザス山 山頂に到着〜!
1175mなので、イヨ山からさらに
200mほど標高を稼ぎました。
が、イヨ山もヌカザス山も、
ピークを過ぎたら一旦下るので
累積標高差はさらにあると思いますが
せっかく稼いだ標高を下るのは
ちょっともったいない気がします(笑)
まあ、下りがなかったら
ピークにはならないんですがね。

あと、ここで初めて漢字表記を見ました。
ヌカザス山は糠指山と書くんですね。
なぜ地図ではカタカナなのかな?
百名山でも、この糠指山よりも
読み方が分かりにくい山がたくさんあるので
分かりやすく…ってわけじゃなさそうだし、
何か漢字表記の場合だと
その謂れに忌避の意味が含まれているとか
なのかな?
同じ読みでも不吉な漢字を
良い意味の漢字に置き換えたりした例も
たくさんありますしね。

あるいは川苔山のように国土地理院の地図に
掲載するときに間違えちゃったとか?(笑)
川苔山はしばらく川乗山と
誤記のまま掲載されていたおかげで
川苔山と訂正された今も
川乗橋のように「川乗」の地名が
残ってしまっていたりします。

結局結論はわからず。
イヨ山もムシカリ峠も
漢字表記はありませんでした。

ヌカザス山 山頂では、
先ほどの急登で先行していたご夫婦が
小休止されていました。

この大きな木を見て
先ほどのご夫婦の男性の方が
「トトロのいる木みたいだね〜」と
奥様に話していました。
見上げて見ると確かに立派な木でした。

新緑の稜線上は続きます!



鳥のさえずりにも癒されます


つづく!