「 森より 」 | ヨシュアとカレブの散歩道

ヨシュアとカレブの散歩道

ボカロP ニト。です。 自由に絵や詩を描きます。

 

だんだん壊されていたんだ

地下鉄がやけに多く走って

森は・・あの森は・・

どこへ行ったんだ

 

だんだん忘れていくんだ

電線が上の空を 覆い隠して

森は・・ あの森は

 

どこへ 消えていったんだ

 

 

 

 

 

誰かの声で作られた橋の上

悲しい 悲しい 生き物の か細い吊橋

・・渡ってしまおう ・・歩いてしまおう

あの声が僕らのために 作ってくれたのだから

森がいた跡を 踏まないように・・

 

 

 

 

 

森は・・あの森は いつもながら

アスファルトの下 都会の街を支えている

潰れた日 潰された日に

歯を見せて笑うのは

高層ビルに植えられた人間たち

 

森は・・ あの森は

頑なに僕らを 愛していたんだ

 

 水を注がないか? 

 

歩道橋の蔭に咲いた 小さな花に

 

 

 

 

 

だんだん嫌いになっていくんだ

煙の臭いが染み付いたままで

 

森は・・ あの森は・・

本能で 食べたんだ・・

 

だんだん変わってしまうんだ

交差点に群がる足取りが重く

森は・・ あの森は・・

 

どこへ 消えていったんだ

 

 

 

 

 

誰かの涙で 流された家々

悲しい 悲しい 生き物はとてつもなく 弱い

 

手を取り合おう そこに嘘はいらない

 

あの涙が失ったものを 作り直していくために

 

・・森がいた跡を 飾ってやれるように

 

 

 

 

 

森は・・ あの森は

人間を忘れようとはしなかった

 

森は僕らのことを 何よりも大事にしてたんだ

 

森は・・ あの森は

人間が育つのを 楽しみに見ていた

 

森は我が子のように 僕らを眠りにつかすんだ

 

  種を 植えないか?

 

どこにでも どれよりも

美しい花を 咲かせるように

 

 

 

 

 


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