この本

 

 

Kindle版しかないんで、、ポチっと押して購入してもらえれば、すぐにキンドルかスマフォで読むことができますw

 

手作り感満載の本ですがw、善と悪の2元論が、人間や社会がいかに毒され、争いを発生させ、そのシステム(2元論的社会)を強化していくようになっているかを、構造的に分析をしています。

 

jpornelasadvによるPixabayからの画像

 

なかなか2元論の発想から抜け出せないですよね。

 

思考を停止し、2元論からの脱却や、評価することを止めることがまずは重要と、メディテーションやチャネリングのヒーリング系でかなり言われていることです。

 

思考停止させたつもりでも、ふつふつと出てきますし、あらゆる局面で比較したり、善悪の判断をする場面にぶち当たるものです。

その状況のなかで、思考停止!なんてなかなかできるものではない。

場合によっては、それこそ生命にかかわることにもなります。

 

 

この本では、なかなか思考(二元論を前提とした思考)を外すことは難しいのは、巧妙に構成された善悪の2元論のシステム自体にある。

と解説しています。

 

善悪ということ自体が錯覚をつかったトリックであり幻想であると述べています。

数十のトラップを張り巡らせ、それらが有機的、相乗的効果(幻想の強化)を上げられるように仕組まれています。

また、対処的に幻想であると無理に思い込むことは、逆に幻想の強化につながり、永遠のループに嵌っているだけで、繰り返し2元論に罠にはまったままとなります。

 

この本では、それを図解しており、その図のパーツ、パーツを解説し、いかに構造的に2元論が巧妙に抜け出せないようになっているかを説いています。

システム全体を俯瞰してみて、現在直面している現象はどのようなトリックを使われているか理解すれば、幻想であることがわかるといいます。

 

一旦、2元論からの脱却を目指す方でしたら、一度、読んでみてもよいかと思います。

 

 

 対立軸の生成

 

2元論は、直面している場面において、自動的に対立軸を生成します。

その場面においても多くの要素があり、それぞれの要素において価値観の違いから、比較考量が必要になります。

人間は数学的に割り切れるものではなく、多くの矛盾をはらみながらジャッジをし、結論に対して、解決したという錯覚と反対に多くの後悔もはらみます。

個人の中では、精神的に分裂を産みます。

社会では、人々の分裂を招きます。

宗教対立、国の対立、民主主義対共産主義、お金の所持による対立、男女、老人と若者、、

まぁ、コントロールしたい方は、うまく対立軸を生成し、人々を煽るんですけどね。

なので、対立してそうで裏で手を握っていることもありますよ。

 

 

 主従関係の生成

 

もう一つ2元論的思考では、主従関係ができてしまうといいます。

比較自体、外部からの判断であり、すでに自分軸ではなく、他者軸となり、振り回されるもととなります。

また、主であればまだよいですが、従の立場に自分を置いた場合、むしろ思考停止を強制されます。

主従関係を構築した場合、これを維持するために、まずは、恐怖、不安という心理を使われます。

主より命令に従わざるを得ない。

そのうち、従でいることで安楽な気持ちでいられるということに慣らされる。

ということになります。

 

 

 見落としの生成

 

また、2元論的思考は、全体を観ず、部分を切り捨ててしまう。よって見落としができる。見落とした部分にも重要な要素がふくまれているかもしれない。

それがまた不安や恐怖を醸成してしまう。

不安と恐怖を解消しようと、さらに2元論の中に没入し、がんじがらめに抜け出せなくなる。

 

 

 おすすめ

 

 

読んで、気づかされたいくつかのポイントを挙げてみました。

ほかにもいろいろな2元論のトラップを紹介してくれていますので、一つ、今自分はどんなトラップを架けられているのか整理することができるかもしれません。

また、トラップや2元論の幻想から脱却するための方法についても紹介されています。その方法も取り入れてみるのもありかと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。