最初の投稿は明るい話から入れてみたかったが、この世界を取り巻く重たい空気の中ではそうとも行かず。キャッチ―といえばキャッチ―な話題なので、新型コロナウィルスの影響について取り上げてみようかと。。。

 

志村けんさんをはじめ、この新型コロナウィルス(COVID-19)による犠牲者の方々にご冥福をお祈りいたします。

 

新型コロナウィルス(COVID-19)の状況

新型コロナウィルス感染者数

(厚生労働省発表)

 

引用:WHO

世界的には止まる気配は全くありません。

感染者の8割が無症状・軽症、2割が重症化しやすい。

ややヨーロッパが行動制限を行った結果かもしれませんが減少傾向にはあります。

 

致死率はいろんな指標がありますが、4.6%(世界)、2.7%(日本)という数字もあります。

治療薬やワクチンはまだありません。罹患者の自然治癒力とそれをサポートする医療体制で致死率を下げる、罹患しても症状を悪化させないようにするしかありません。

 

特に重要なのは罹患後の対応。助かる命がオーバーシュートによって犠牲となる可能性があります。その意味でもこの新型コロナウィルスによる症状を緩和・罹患を抑制するためには行動制限が欠かせないわけです。

 

新型コロナウィルスの影響

 

ややブラックな話をすれば、特効薬がない限り、人類は平等に罹患する可能性があり、いま抑制してもいずれは新型コロナウィルスに感染することが予想されます。その意味では、時間の問題はあれ、人類の2割は発症し、4%程度は死に至ると考える(医療体制にもよりますが)のが妥当かもしれません。70億人とすると、14億人は重症化し、3億人は死亡。

残った人々は抗体を持つことで新型コロナウィルスの影響の影響を受けなくなる。。。

行動抑制は、単に一度に死亡者を増やさずに済むということとオーバーシュートを極力避け、死亡に至る人を少なめにするということだけで、この数値に多少の増減はあるものの、極端な減少は期待はできないと予想されます。

 

行動抑制が長期にわたると景気は当然悪くなります。

結局、すべての人類が一度は新型コロナウィルスに感染し、抗体を持つまではこの新型コロナウィルスの影響は永遠に続きます。なので、長期の不景気は確定したといえるかもしれません。

今のところ、人間はお金より命だと考える人が多いので、行動抑制を甘んじています。いつまでも、その考え方が多数派を占めるかはわかりません。経済を優先する流れが出てきた場合、世界は地獄になるでしょう。でも8割が生存でき、その分経済規模は縮小しても、いづれは回復できるし、そちらのほうがダメージが少ないと考えるかもしれません。(私はそのようなことを薦めているわけではありません。思考実験の過程で、そう考えることもできるということです。いまの経済を中心に考えるとそういう発想に行くかもしれない。経世済民はどこに行ったのでしょうか?)

 

新型コロナウィルスの対策

悲観的な話をしてばかりでは楽しくありません。ちょっとどうしたらよいか考察してみたいと思います。

  • この新型コロナウィルスの特効薬・ワクチンを早期に開発すること

長期戦を覚悟しながら、新薬の開発もしくは既存薬の対Covid19の効果を実証することによって重症化率と致死率を劇的に下げることが第1の目標となります。これが早ければ早いほど現在の経済システムの変革ともなわない(痛手がすくない)方法となります。

 

  • 現在の経済システムを変革すること

物理的行動抑制した状況が長期的に継続することを前提とする場合、現在の経済システムは不適切と言わざるを得ないでしょう。大半の経済システムは直接対面によるビジネス(小売り、サービス業、エンターテインメント産業、旅行・観光産業、等々)が多く、これがビジネスのベースとなっているし、その循環サイクルを回し、且つ加速度をつけることによって経済成長を演出している現在のシステムだと、経済指標はこの状況下では悪くなるだけです。

直接対面を基本としたビジネスの縮小化が加速度的にすすむことは間違いないでしょう。すでに形態は変われど、セルフレジ導入、インターネット上でのビジネスの展開、エンターテインメントの仮想化、アバターによるコミュニケーション等々が始まっています。ネットゲーム、インターネット上でのアプリ・サービスが主流となります。医療の現場も同じようにネットを介したシステムになるでしょう。

人と人が直接接触することなくビジネスを展開することが要求されていますし、その方向にすすむでしょう。その意味では2020年はターニングポイントになる可能性もあります。

 

  • 最終的には人間の価値観を変革すること

行き着く先が見通せるわけではありませんが、結果的に価値観を変えていく必要に迫られるのではないかと思っています。直接行動の抑制は、考えてみれば、昔の時代は当り前でした。

いまの世の中のように自由自在に輸送するテクノロジーがありませんでした。そのひと昔前に戻るだけでもいいのかもしれません。ただし、経済規模の縮小はまぬかれません。(それが現在の右肩上がりを期待する経済システムで許されるのか?)

いまは、物流自体は有効に機能していますし、情報伝達はインターネット越しで可能です。テレビ会議も可能です(個人的にも今日は何本テレカンやったか。。。。)。 

インターネット越しでのビジネスは多くの産業では可能でしょう。現時点で多くの人々は在宅勤務をしているでしょう。この状態が続くと、オフィスに集まる意味って何?という疑問がわいてくるはずです。言葉のニュアンスが伝わらないから、直接対面がいい。信用できるかどうかは実際にあってみないとわからないという旧来の考え方は確かに必要でしょうが、その信頼性を見極める能力は、ネット越しでも必要ですし、ツールが変わろうが、言語が変わろうが、必要なのです。なので、これからは、ネット越しで信頼関係を作るスキル・ネット越しで評価するスキルが求められます。従来の考え方を拡張するものだと考えたほうが気が楽です。

 

そこはドライに割り切ってネット越しでコミュニケーションをベースにした価値観を構築することになるでしょう。すでにネットがないとほとんどのビジネスは成り立たなくなっています。

そこには、曖昧さというものを排除する傾向があります。シンプルなテキストで完結に内容を記述することが求められます。

 

ということで、今回の新型コロナウィルスは、旧来の価値観・ビジネスモデルを刷新するものとなるかもしれませんね。

 

 

(余談)

今回の新型コロナウィルスで大きなメリットが出てくる産業ってなんだろうかと思った時…
結果的にGAFAMが思いつくwww


非接触型の社会になっても、おそらく人間は接触を求めるでしょう。それは地下ビジネスになるのか?それとも攻殻機動隊やMatrixの世界になるのか。。。