「誰かに夢を与えられるような存在になれたらいいな」
目標は何ですか?という問いに対して、彼女の答えがこれだった。
逢って間もない時から数回聞いてるけど、この答えは一度も変わってない。
彼女の実力は見れば判るけど、
歩んできた道のりは楽では無くむしろ「茨の道」だと思ってる。
ようやく灯った光がすぐに消えてしまう。砂時計が壊れて砂が全て落ちてしまう。
でも、彼女は紆余曲折ありながら、進んで。
自分は、彼女を見るまで「夢」という言葉の意味を履き違えてた。
彼女を見て解ったのは、「夢」の可能性ってのは、気持ちの強さとイコールで。
言葉を並べるのは簡単だけど、彼女ほどブレない気持ちを持ってる人はいないのカナと。
彼女の一番の武器は、歌でも、ダンスでもなく、目標に向かって突き進む「気持ち」
そう思ってる。
「あんな大きなステージ、初めてだから不安です」
耳を疑った。
1/27の路上ライブにて。
そんな弱気な発言は、最近聞いた事が無かったから。
個人としても、expieceとしても大丈夫。
そう思ったが、苦労してきた彼女にとって華やかな大きなステージは「憧れ」そのものかなと思い。
緊張も無理ないと思い直した。
3/27 ライブ当日。
仕事終了後、ブリッツに行く途中、渋谷のライブハウス前を通った。
何年か前に、初めて彼女を見た場所。
正月のライブで、グループとしては「・・・原石」と思いながら、エース候補だった彼女。
そのメンバーの中で最初に話してくれたのが彼女だったなとか。
あれからの日々を思い出しながら、ブリッツに向かって歩く。
渋谷、原宿、吉祥寺、穴水、下北、亀戸、御茶ノ水、芝浦ふ頭、としまえん、川崎、池袋、新宿、秋葉原、横浜、市川、押上、そして赤坂。
色んな仲間がいて、一緒に応援してきた仲間もいて、いろんな事情があって、現場を離れた奴も多い。
今の彼女のファンの中で、家族、友達、スタッフを除くと・・・たぶん自分って、最も古いグループに入ってしまうと思う。
そもそも、自分はファンらしい事が何一つできてないけど
そもそも、ファンと名乗るのもおこがましい参加率だけど
自分が、彼女の現場に行き続ける事は、彼女のキャリアが無駄でなかったって事の、部品の一つになればいいなと思って。
少しでも励みになればいいなと。
だからこそ、大きなステージに立つ彼女を見て、笑顔で昔の連中に伝えたかった。
会場に入り、ブリッツのステージは、高さが迫力を出してて。縦に大きくそびえ立ち。
このステージに、どう立ち向かってくのか?不安は払しょく出来てるのかなと思った。
ライブが始まり、「Catch the dream」
前サビが終わり、Aメロ。
ソロで歌い始めたのを聞いて・・・不安?何それおいしいの?状態(笑)
声も出てるし、ハリも、伸びもある。表情も良い。緊張や委縮の欠片もなく伸び伸びとしてて。
流石だなと・・・てか、「不安」どこがですか?って感じで・・・
まったく問題ないやん!と確信。
ここ2年。彼女の実力の「底」を見る機会が無かった。
フォローや教導役の様な感じで、『リミッター』をかけてる様なパフォーマンスに見えて。
役割としては止むを得ないけど、もったいないと思ってた。
expieceに入っても、ステージの大きさとか機材の関係で、彼女のフルスロットル見れていないよな。と思う事が多かった。
でも、ブリッツはそういった掣肘が全くない場所。
久しぶりに、本当に久しぶりに、彼女が限界までアクセルを踏み絞って、それでも壁にぶつかってる部分を見る事が出来た。
その上で見た事が無い様な笑顔を振りまいてて。
ようやくたどり着けた場所だと感じた。
1パフォーマーとして全力で立ち向かって
彼女のパフォーマンスの中で過去最高だったと胸を張って言える。
記憶にしっかりと残したいと思う。
ライブ終了後に話したいなと思ったけど、遠慮することにした。
テンションが高い中で、頓珍漢な事言いそうだったし、家族や元メンバーを見つけて、次のライブやこのブログで書けばいいやと思って。
昔の、ある日の、彼女のブログ記事。忘れられない記事。
(一部、前後の流れを踏まえて、わかりやすい程度に修正してます)
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この先、私が辿り着きたい未来
わたしが、そこに進む道を見つける事が出来たら
みなさんに、恩返しをしていきたいと思います。
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今回のブリッツの話を聞いた時に、たどり着きたい未来って「ブリッツのステージ」の事だと思いました。夢を与える側に相応しい人が立つ場所。
expieceに入って、道を見つけて、今回のライブで、十分すぎるほどの恩返しをもらったと思ってます。
それ以前に、いつも貰ってばっかりだから、返すのはこっちなんだけどなぁ。とか思った。
昔の彼女のファンに逢ったら、真っ先に言ってやりたい。
「今の彼女、すげーよ!!」って。