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随分前のことだが飲食店で働いていた。
そこでは食品毎に納品する会社が別れていた。パンだけを持って来る人、乳製品だけを持って来る人などがいた。
日々いろんな人が荷物を持って現れる。
玉子は段ボール箱に入った状態で持ち込まれた。
その箱が面白かった。
パッケージにでかでかと、
「マンモスの卵」と書かれていた。
初めて見たときに少しの間硬直して、
あ~、そういうネーミングかと納得して受け取った。
その箱を初めて見るバイトは様々な反応をする。
「あの、マンモスって象の仲間だから、哺乳類だから、卵は産まないですよね??」と真顔で聞いたきた人もいる。
そういう反応を期待したネーミングなんだろうと理解した。
さて、それから数十年。
既にその時の飲食店は無くなっていたのだが、そこに程近い飲食店でランチを食べた。
待っている間に、納入業者らしき人が段ボールを一つ持って入ってきた。
その段ボールには、
「フェニックスの卵」