あんにょん、ちゅにるです。今日は、統一マダンがあるはずだった日。。。。快晴がうらめしい。夕方ちょっと雨降りましたが、それで救われた気持ちになってる自分が、セコくてイヤです(笑)
読書感想文がだいぶご無沙汰やったので、今日は前読んでよかった本を紹介します。
「王の道」 飯田絵美 著 メディアファクトリー
元プロ野球選手で、監督としても日本一やら世界一をとっている、王貞治氏を描いた本です。
もともと野球を見るのが好きで、野村監督の本とかは何冊か読んだのですが、そういや、王監督の人となりってしらんなー、と思って、パラパラ立ち読みしているうちに惹かれて買いました。
王監督といえば、通産本塁打世界一の記録を持っているヒトで、野球をするものにとっては「神」なわけです。イチローも世界一の記録を持ってますが、そのイチローが尊敬する野球人らしい。日本のプロ野球選手で数少ない、メジャーリーガーすら超越する絶対的記録を持っているヒトです。
そんなヒトが、監督になったとき。選手は萎縮するわけです。軽々しくコミュニケーションをとることが出来ない。で、そんなチームは勝てっこない。チームは最下位に転落し、福岡のファンから生卵を投げつけられる。「世界の王」にあるまじき凋落の姿です。
挫折の末に、王監督は変わります。泥をすすり、選手とぶつかりながら、「王道」を進んでいく。
僕は、最近すばらしいリーダーをたくさん見たり、接したりする機会が多いのですが、本当にすごい人って、ほんまに穏やかで、静かで、でも強い意志を持った人が多いなあ、と思う。がなりたてて、怒鳴り散らして組織を動かす人って、一流とは言えんでしょう。
王監督は、とても気配りが細やかな人で、自分の下を巣立ってアメリカにいった選手に対しても、節目節目で常に連絡をとるそうです。強烈なカリスマではなく、どこまでも広い「父性愛」でメンバーを包み込み、モチベーションをあげる。
仕事を「命令してやらせる」のではなく、「この人のためになにかしたい」と思わせ、自主的に働きたくなる人。リーダーシップの究極であり、もっとも難しいことだと思います。そんな「王道」をみずからを厳しく律することで、歩み続けてきた。
「王貞治でい続けることも、結構大変なんだよ。」
ふとしたとき、そういったらしいです。日本中から集まる期待とプレッシャーから逃げずに、責任を全うした人。自分より、仲間の成功を心から喜ぶことが出来る人。すごいと思う。またひとり、お手本とすべき人物が現れた気がしました。
僕は本当にラッキーやと思う。背中を押してくれる(蹴飛ばしてくれる?)仲間が隣にいて、目指すべき背中が僕の前にたくさんいて。自分がエライとかスゴイとか、勘違いして、歩みを止めることが無い環境です。組織活動の究極は感謝なんだと、改めて学ぶ。
明日からまた、活動できることに感謝しながら行くっすよ。
ではでは、「王の道」、よかったら読んでください。言ってくれたら貸しまっせ。