海辺のオリオン隊

海辺のオリオン隊

こんにちは。wangと申します。

小説と簡単な詩を作ってます。

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レナは悩んでいた。

ゼネラルとの戦い、ウロボロスとの戦いの後で行方不明になった人は何処へと消えたのか?なんで消えたのか?

あの時に、ナイトレーベンでともに戦い、ウロボロスの軛を切ってくれたあの人はどうして消えたんだろう?

思惑、思考、幻想、希望が入り交じり不安定になる。

確かあの時・・・。

少し冷静に考えると、ナイトレーベン不時着後、エリックに拾われて、その後にまだやる事があるとメールが来た。それから何処かへとまた飛んでいった。帰ってきてない。行方不明。

もう行方不明になって、何年が経過するだろう。

レナは考えた。どうしたんだろう。本当にどうしたんだろう。

一度もまともに顔を合わせず、常に態度で自分を示していたあの人。ほとんどボイスメッセージを送っても返してこなかったし、ナンだったんだろうな。

エリックとの会話にもたまに出る程度にしかならないし、本当に何をしてるんだろ。

登録名はネモ。名無し。

いろいろと出てくるけど、わからない事だらけだ。

年月日をカレンダー確認すると、ネモが消えてからもう10年くらいだ。

エリックに聞いても知らないらしいし、何とも言えない。

高度情報化社会。電脳空間の発達により、自分をネットへと接続出来る世界にもなった。広大なネット空間に自分が入り込めるようになった。

そのため迷子になって、二度と帰らぬ人になったのも少なくない。

ネットとの接続テスト兼ねて戦闘機パイロットを私は引き受けてたんだな。

レナは首をさする。首には接続回路がある。昔はこれで接続してたが、今は脳と脳内の思考回路とその他、いわゆる自分をスキャニング出来れば簡単に行ける。簡略化され、誰でも行ける。

ただそのために、先程の通り迷子になり植物人間も増えた。特にネット接続が簡単になったばかりの頃は多かった。ネット人口の6分の1が消えたとかだ。

今も被害者は増えているが、段々と減ってはいるらしい。

らしいとは、レナはあまりネット空間には入らないでいるためだ。

理由らしいものはない。唯々、外を散歩したり空気を胸いっぱいに吸っての毎日が楽しすぎるのだ。

ネモ。どうしたんだろな。

じっと考える。

何気なく無音が怖い。

テレビをつける。

歌手がうるさいだけのつまらない歌を歌ってる。通販でイヤらしい面をさらけ出しながら、猫なで声で気持ち悪く商品説明をしている。笑えないコメディアンが笑いながらコメディーやってる。ニュースがやってる。キャスターが原稿片手に騒いでいる。

まあ、無音よかましか。ニュースを付けっぱなしにした。

暫くしてから耳を疑うニュースが入る。

今日の午前3時、バングラデシュ西部にて武装組織、ベンガル自由戦線に拉致された外国人含む人々が開放されました。
彼等は一様にネモと呼ばれる人物に助けられたと証言しています。ネモと呼ばれる人物は、旧型のf18戦闘機で武装組織を攻撃し、その後に彼らを誘導し、国連軍に無事引き渡されました。

ネモ?まさか?いや、まさかか。同じ名前だけかも。レナはのんびりと我関せずを貫いていた。

ニュースは続ける。

なお、ネモと呼ばれる人物についてはよく分かってません。いかなる人物か。いかなる理由で助けたかも不明です。

テレビをきる。イライラする。

ネモ?同じ名前なだけでしょ。バカバカしい。

レナは同じネモかもと期待しつつも無視したが、可能性の文字を頭に浮かべた。

レナは寄りかかってたソファから立ち上がり、青色の室内灯と立体壁紙を消して外へでた。日差しが夕方を告げている。

レナは黙って部屋から務めてるユーピオの基地へと急いだ。

確かめる。

冒険が高らかに始まりを告げる。