アノトキシンという曲を投稿しました。
その曲の解説をしていこうと思います。
まずタイトルのアノトキシン。
この曲の主人公である海江 翠炎(わたえ すいえん)はヒョウモンダコが妖となった姿です。
ヒョウモンダコの毒はテトロドトキシンという毒で、唾液に含まれています。テトロドトキシンはいわゆるフグ毒です。
生体から作られる「トキシン」という言葉と、「あの時」をかけて作った造語がアノトキシンです。トラウマと意味は同じですが、「トラウマ」という言葉は暗いイメージがあったのでタイトルにしませんでした。
「あの時の記憶が毒のようにまわり、自分を苦しめている」ということです。
こういう経験は誰にでもあるんじゃないでしょうか。
この曲では、強すぎる毒で畏れ嫌われていた翠炎を受け入れてくれる人が現れます。
しかし翠炎は、以前に自分を受け入れてくれていた人間を自分の毒で殺してしまった過去があります。
その過去のせいで塞ぎ込んでしまっていました。
唾液も毒で涙さえも毒。
泣くと誰かを殺してしまうんじゃないかと、泣く事もずっと我慢していました。
そんな翠炎に、泣いてもいいんだと言ってくれる人が現れます。
人を殺すものだけではなく、誰かを守れるかも、誰かを救うものになるかもと、教えてくれます。
泣くのを我慢することで解決することではないんです。
翠炎を塞ぎ込ませたのは他でもない翠炎自身。
翠炎はその人の手を取り、自分の考え方を変えることを「自分自身で」決断します。
悩んでしまって、がんじがらめになったり、どうしたらいいのか分からなくなったりした時、そこから抜け出す方法は自分の考えを変えることだと思います。角度を変えるというか。
翠炎は、救いの手を差し伸べてくれた人がいましたが、結局はそれはきっかけに過ぎません。
「殺すためのものだけじゃないんだ」という考え方を教えて貰って、「じゃあ変わりたい、変わろう」と決断したのは他でもない翠炎です。
曲のラスサビ。
翠炎にとっての煉獄だった砂浜で、ずっと消えなかった足跡がいつの間にか消えています。
その砂浜を最後に見ながら、呼ばれた「君」と共に煉獄から出ます。
翠炎の生きる意味はもう見つかってます。たぶん、これからめちゃくちゃ苦労すると思います。でも彼女はきっと乗り越え、幸せになると思います。
あなたも頑張って。