「女性」という性により、縛られる生きづらさがある。
仕事をして家事をして育児もして美しくあれ…。
求められる役割が多く、負担も多い。
「女だから」「女なのに」「女のクセに」
努力では、どうしようもない壁がある。
だから、女性の意識が目覚め、
男性意識が気づきを起こし、女性が生きやすくなる社会へ。
その先には、男性も生きやすくなる社会がある。
そんな想いで発信しています。
私は子供の頃から、「女は感情的だ」と思っていました。
厳密に言うと、「女は感情的だ」と、思い込んでいました。
泣くし、怒るし、ヒステリックになるイメージ。
母親が鬼のように怒るから、そう思っていたのかもしれません。
社会人になっても変わらず、そう思っていました。
だけど、テレビ局で働いた時に、
それが完全なる思い込みだと気づいたのです。
一般的にクレームなどは、女性が多いと思っていました。
しかし、実際には、テレビ局に寄せられるクレームや、
言いがかりの電話などは、ほぼ男性だったのです。
これは、BPOでも同じ。
男女比が掲載されていますが、男性が多いのです。
そして、ネットの悪質な書き込み。
ある企業が加害者の性別や年齢を調査したのですが、
多い順に、50代男性、その次に40代男性、
30代男性、その次が40代女性となっています。
「女性は感情的で文句が多い」と思い込んでいたけれど、
実際は全く違いました。
では、なぜ、私はそう思い込んだのか。
それは、テレビで「女は感情的だ」と言っていたのを真に受けたからです。
無意識に刷り込まれていました。
確かに、女性は感受性が豊かな方が多い。
感動したり、悔しかったり、悲しくて涙を流すのも女性が多いでしょう。
でも、それだけで、「女性が感情的だ」と考えるのは、浅はかでした。
テレビ局の仕事をしている時、
怒りながら高圧的にクレームを言う男性を怖いと思ったし、
言うことを聞かなければ、嫌がらせをするというような
支配的な思考を見せるのも男性が多かった事実を前に、
私は自分の思い込みに気づけました。
思えば、感情的にあおり運転するのは男性だし、
凶悪犯罪も世界的に男性が圧倒的に多い。
「女性は感情的」と揶揄されるのは、とても理不尽だと怒りを覚えたのです。
そもそも、テレビで「女は感情的だから」と言っていたのも男性ばかり。
「イライラして生理だから?」
「更年期だから?」
そう言っているの見たことあるのですが、
生理や更年期じゃなくても怒りぶつけてんのは
男だろーーがーーと、思ったのです。
でも、そういう男性を責めたいのでは…ちょっとは責めたいけど笑、
本質はそこではなく、女性は呪いを受け取らないでほしい。
一部の男性の都合良い言い訳に、耳をかさないでほしい。
「女は感情的だから」と信じて、その感情を悪と思い、
押さえていた感情を、じっくり感じてほしい。
感情をむやみに誰かに吐き出すのは違うけど、
その感情にはあなたの気持ちがあるから。
全然、悪じゃない。
だから、どうか、感情を押し殺して見ないふりをするのではなく、
感情を通して自分と対話してほしいと思うのでした。
見ないふりしたままだと、自分らしさを失い、人形のようになってしまうから。
感情には、あなたの命がある。魂がある。心の叫びもある。
それは、あなただけのものだから。