目録

・批判対象の意図的な誤認

・欧米先生がよろこぶ、模範的生徒の一例

・国籍の意味と価値

・個人のつぶやき

 

 

 

 

批判対象の意図的な誤認

 

https://twitter.com/nikone_niko25/status/1751054433121882315

 

 

 

 

 

欧米先生がよろこぶ、模範的生徒の一例

 

 

 

 

 

アメリカ軍が投下した枯葉剤に苦しんだ歴史を持つベトナムで、ベトナム人の血を全く継がない白人や黒人が優勝したら、どうだろう?

 

 

 

 

国籍の意味と価値

 

 

*ドイツ人(父)と日本人(母)のハーフ

 

 

私の親族には、太平洋戦争で戦地で亡くなった者、家族を亡くし財産を放棄させられて帰国した者がいる。日本は、世界の国際会議で初めて人種差別撤廃の提案を行い(1919年パリ講和会議)、対等に戦うことでそれを実証してみせたが、敗戦後、白人国家にモノ申した生意気なカラードとして、その名誉(*1)も含め国力を剥奪され差別を受け現在に至る。今日の日本の地位は、これら非道と闘って確立してきたものだ。

 

戦中、混血児はスパイという偏見があったが、日本が核に抱える苦しみを分かち合わず、立場を利用して上澄みの成果だけ都合が良いとこどりができるとするこのような態度が混血児たちの本性であるなら、なるほど不信感を買うだろう。国籍が日本であっても、彼女は「ガイジン」である。この不信感は、ドイツ国家のために日本と手を取り命を懸けて戦ったドイツ人の子孫たちとも共有できると私は確信している。彼女にひとこと「『ユダヤ人虐殺』をどう思う?」と聞き、結果を伝えるだけで良い。ナチスを非難する時に彼女の心によぎるものが、果たしてドイツ人と同じか。

 

 

*1 外務省の「作成及び採択の経緯(人権・人道)」では、人権の尊重の軌跡は、戦後1948年に採択された国連による「世界人権宣言」からはじまったことにされている。

 

 

 

 

*帰化要件を満たしながら、カロリーナが帰化を選んだタイミングは、ウクライナ紛争が勃発したである。

 

 

 

 

 

カロリーナは、日本人の友人から、ミス日本出場について「批判されるよ」と忠告されたそうだ。友人たちが説明した「批判」の具体内容はどのようなものだったのだろう。いずれ、カロリーナは、この「友人たちの日本人的な判断」を理解しなかった。

 

カロリーナは、外観をもって日本人との差を突き付けられ疎外感を感じていたというが、「外観」という障壁が説明に利用しやすいだけで、ヨソモノが現地になじむ難しさは転校や国内移住ではありふれた話である。そして日本だけでなく、外国において、その国の国民同士の間でも起きている普遍的な現象である。また、その困難を彼女に与えたのは一般の日本国民ではなく、日本移住を決めたウクライナ人である彼女の母親であり、義父となった日本人男性である(「義父」については、詳細不明)。誰しも、それぞれがそれぞれの問題を抱え、それに向き合って生きている。そうでありながら、なぜか今日「国籍」と「身体」という境界は、一部の者たちの号令によって、総動員体制で解消せねばならぬものとして糾弾される。

 

日本に永く住み日本の国籍を有していれば「同じ日本人」ーーそれが詭弁だというのは、例えば我々がイギリスやスウェーデンの歴史や風俗を学ぶためにホームステイ先の候補の中に移民の家庭があったとして、その家庭を選ぶかどうか考えても分かるだろう。カロリーナを日本人女性の代表とするのは、日本が孕む汚穢や因縁を切り捨てたうえで、上澄みのみを目に映し利用しよう、それは許されることであるとしたい者たちの正当化の詭弁である。

 

日本人女性にはありえない、あるいは極めてまれな発想や言動がカロリーナにより「日本人女性代表」とされて続く限り、私たち日本人女性は彼女を「批判」せざるを得なくなる。それが「差別」とは全く次元が異なるものである現実を、カロリーナは感知しない。

 

 

 

 

アルフレッド・ノーベルはノーベル賞を受賞していない。ニールス・アーベルはアーベル賞を、ガウスはガウス賞を、松永安左エ門は松永賞を、萩野純一郎(Itojun)はItojun Service Awardを受賞していない。芥川龍之介は芥川賞を、直樹三十五は直木賞を受賞していない。功績を成し自らが冠となっても、その冠を頭に被らないのが品格ある第一世代である。例示が男性であることは、特に注目していただきたい。余談だが、ウクライナ人にはノーベル賞受賞科学者がいない。(ウクライナ出身のユダヤ人にはいるが、彼らの帰属意識は不明である。)*1

 

 

*1 ユダヤ人だそう

https://twitter.com/badmouthjamie/status/1751629710831038572

 

 

 


帰化人のカロリーナは、モデルをしているというだけの女性である。

 

かつてのお雇い外国人のような日本の国威高揚に資する何らかの成果を携えた、あるいは窮地を救った栄誉ある帰化人ではない。カロリーナが戴冠した「ミス日本」の地位と権力は、日本が負った歴史、日本人の血と汗と涙で築かれた山頂に置かれていた王冠をひょいと取って頭に乗せただけのものである。カロリーナは、日本人の力によって「装飾された帰化人」である。

 

カロリーナがすべきことは、日本人女性の代表として日本人女性に向けてご高説を垂れご鞭撻を振るうことではなく、(日本人女性の総意を取ったわけでもない主張を)日本人女性の代表として外国人に向けて述べることでもない。日本人女性の代表として、世界における日本人女性の地位を向上させるような業績を上げ、還元することである。さしずめモデルである彼女には、スーパーモデルとして、世界を舞台に地位を築いた富永愛と並ぶ程度の評価を勝ち取ってきていただきたい。これが、真に日本人として受け入れられるための方途である。

 

 

 

 

♦訂正・修正・その他

 

(20240130)

 

・「国籍」や「人種」という境界だけが→「国籍」と「身体」という境界は(訂正)(「個人のつぶやき」)

・総動員体制で解決を目指さねばならぬものとして糾弾される。→総動員体制で解消せねばならぬものとして糾弾される。(訂正)

 

(20240206)

 

・上記日付修正 (29240130)→(20240130)

・(*1)(追記