またもや長期間ブログを放置した後の備忘録的投稿。
長いだけで特に面白い内容でもないので、
興味のある方以外は読まないで下さい。
時間の無駄だと自信を持って言い切りっておきます!
コロナ禍に加えて、仕事の多忙と天候に恵まれないことも重なり、
なんと2021年はまだ1回しか釣りに行けておらず、
悶々としております。
しかも、ゴールデンウィークに1度も出撃出来なかったのは
何年振りか記憶にないくらい。
世間ではコロナ禍でアウトドア&密になりにくい釣りが
人気らしいですね。
渡船や乗合船(特にキャビン内)、
大混雑の釣り公園や波止場なんかはかなり密だと思いますが、
屋内で宴会したりレジャー施設での密よりマシと言うことでしょうか。
さらに、よりプライベート空間を確保できると言うことで
プレジャーボートも大人気だとか。
確かに中古艇の玉数も少ない上に、
相場が跳ね上がっているようです。
人気の新艇は数年待ちがザラだとか。
コロナ禍も終わっちまうよ...。
プライベート空間のまま移動するために、
クルマも好調に売れているとかで、自分も5月に乗り換えました。
ま、コロナ禍とは一切関係なく、前車がポンコツだったので
莫大な修理費がかかる前に乗り換えただけですが(笑)
さて、前置きが長くなりましたが、
今回は釣り自体ではなく、船舶免許(小型船舶操縦免許)のお話し。
以前もどこかで書いた気がしますが、
私は2級小型船舶操縦免許を持っています。
釣りに行けずとも5年ごとの更新期限は迫ってきます。
今回は単純に2級を更新するのではなく、
1級にステップアップしようと画策し、実は1年ほど前から、
問題集をAmazonで仕入れていました。(一度も開いてないけど...)
懇意にしている居酒屋のオーナー氏や、そのお店で偶然再会した
同級生とマイボートで出船する機会が増え、
5海里(2級免許の制限海域)は案外狭いなぁ…と感じていました。
5海里(約9km)って、普通の速度で真っすぐ沖に向かうと、
20分も走れば出てしまいます。
5海里が近付くと、GPSからアラームが鳴りますが、
GPSの無い時代なら絶対に気付けませんね...。
昔はそんな沖に出るのはコワい!と思っていたのに、
慣れと言うのは恐ろしいものです(-_-;)
と言うことで、5回目の更新を機に、1級取得を目指しました。
最初に船舶免許を取得したのははるか昔…高校生の頃で、
もう二十数年前。
今の2級相当の免許を4級と呼び、
小型船舶の免許も「海技免状」と呼んでいた頃でした。
原付の免許より先に船舶免許を取ると言う、
明らかに変なヤツでした。
当時はそれだけ釣りバカだったんでしょう。(今も?)
琵琶湖のバス釣り目的だったんですが、財力ゼロの学生では
免許はあっても、レンタルボート代すら滅多に捻出できず、
ほとんど活躍の場が無かった...。
大学卒業までの間で、船舶免許が活躍したのは数えるほどでした。
大学時代は釣り以外の遊びを覚えた影響も大きかったかな…。
しかし、当時に4級を取得していて良かったのは、
今は別個に取得が必要な「特殊」(水上バイク)や、
「特定」(遊漁船、旅客船等の操船に必要)も付いてること。
会社員生活がイヤになったら、いつでも海辺で転職可能です!(?)
*取得時には無かったので「特定」なんて制度があることすら、
つい先日まで知らなかった自分。
免許証見たら、確かに「特定」と書いてありました。
そんなヤツが旅客船を操船しても良いんですか?
さて、早速申し込むべくネットで調べてみる…
2級からのステップアップは「上級運航」なる学科試験のみを
パスすればOKとのことで、実技試験は無し。
自分で申し込んで一発受験も出来るとのことながら、
免許証入手までの諸々の手続きが面倒、かつ独学で勉強…
そんな気力も時間も無し!ってことで独学案は却下。
後は、スクールで講習を受けて国家試験を受けるパターンと、
スクールで講習を受けて最後に修了審査(国家試験は免除)を
受けるパターンがあるらしい。
国家試験と聞くとモノモノしい&別日に受ける必要があり、
面倒なのでこれも却下。
と言うことで、お金にモノを言わせて、最短・省エネで取れる、
国家試験免除コースに決定。
最寄りで開講している琵琶湖の某マリーナへ申し込み。
しかし、ステップアップ講習は、2~3カ月に1回しか設定されていない上に、申込者が少な過ぎると開講されないとか…。
この時点で、受講希望者は自分一人だったので、このままでは開講は難しい、、、と言われてしまう。
最低でも2人、出来れば3人は欲しいとのこと。
やはり琵琶湖にあるマリーナでは1級取得者は多くない模様。
ま、琵琶湖で1級の出番は無いですわな。
とりあえず、開講の可否決定したら連絡をもらうことにして、
もしダメだったら少し離れたヤ●ハマリーナへ申し込むか、
遠いけど和歌山方面にフラりと一泊して受講するかなぁ…と考えていました。
あと一人誰か居れば...と言うことで、土日は仕事で忙しい居酒屋のオーナー氏にも声をかけてみると、
まさに二つ返事で「行く行く!申し込みどうしたらええ?」とのこと。
拍子抜けするくらい前のめり。さすが普段から行動力Max.の御仁。
早速、マリーナへ連絡し、2人で申し込みますので何卒!!とお願いし、何とか開講して頂けることに。
申し込みには、身体検査記録が必要で、どこでも良いから近所の病院で受けて来い、とのこと。
大昔の4級受験の時は、確か筆記試験会場で視力検査やら簡単な問診、屈伸運動などして終わりだったけど、今回は国家試験免除だからなのか?
とにかく、近所の〇〇医院に突撃し、10分程の簡単な検査を受けて
代金4,500円と引き換えに、身体検査記録を入手。
(10分の検査で4,500円...医者っていいなぁ...。)
なぜかこの医院では検尿される。そんな記載項目ないけど...??
診療報酬の関係かと勘繰るが真相は不明。
その他、申込書、証明写真、住民票等と共に送付。
受講料40,800円は別途銀行振込にて支払い。
するとわずか数日後に、受講当日の案内と共にテキストが送られてきた。仕事が早い。
事前に送られてくると言うことは、予習しとけってことか??と
思いつつ、あえて講習当日まで触らず(笑)
さて、そして5月某日の土日。
申し込みから2カ月くらい後だったので、
まだまだ先やな~と思っていたのに、あっという間にその日が来ました。
早々に梅雨入りしたにも関わらず、両日とも晴天。
室内の講義だけなんで天気なんかどうでも良いんです。
むしろこう言う日に悪天候になって、釣り行く日は好天にしてくれよ、とお天道様を恨む。
受講者は我々2人に加え、もう1人学生風の若者が居て、計3名。
挨拶もそこそこに早速講習スタート。
と、最初の説明で唖然とすることに。
「国家試験免除」という言葉に惹かれてその場にいた訳ですが、
実は試験が無いわけではなく「修了審査」と言う名の試験を最後にやる、と。
「上級運航」の14問(うち3問は海図の読み解き)が出題され、
10問以上正解で合格とのことで、この基準も国家試験と同じ。
同日に試験まで完了できると言う以外は、国家試験と同じやんけ!!と、心の中で突っ込む。
しかし今更ジタバタしても仕方ないので、やるしかない。
1級合格の最大の壁は、海図問題の攻略と言われるだけあって、
初日の午前中からいきなり海図の習得を中心に講義が進められます。
三角定規やコンパスに触るのは何年振りだろうか…。
自分は元々理系出身の上、仕事上でも角度、速度、座標…と言う概念を扱うので、さほど難しくは感じず。
教えてもらわなくても、良く考えれば分かる程度の内容。
恐らく、中学くらいまでの数学が得意な方なら独学でも十分にクリアできると思います。
一方、同行のオーナー氏はと言うと…私より一回り以上年上でもあり、さらに「三角定規触るのは小学校以来…」と言うことで、
中学は!?と突っ込むと「真面目に行った記憶がない!!」と断言されるだけあって、午前中終わった時点でかなりヘロヘロのご様子...。
「一人で来てたら、絶対にもう諦めて帰ってる…」との発言が本気に聞こえました。
確かに、普段仕事で接することも無く、何十年ぶりにこんな思考を求められるとかなりハードル高いと感じます。
講義の中で時々、「これは2級で出てくる内容なのでご存知ですが…」と先生がおっしゃる。
正直、20数年前に聞いたことなんか、ほぼ覚えてませんよ!!
(結果的には、それでも何とかなる。)
と言うことで、何とか1日目が終わったものの、
オーナー氏は意気消沈…帰ってそのまま仕事(居酒屋開店)の予定を変更し、「今日は店休むから海図教えて!」とのことで、臨時休業の店内で補習タイム(笑)
2時間ほど補習して、問51(海図の中で一番理解しやすい問題)をほぼ完全にマスター。
「これが海図の中で一番簡単なんやなぁ…??」と、ため息交じりで何度も確認された後、
海図の残り2問の問題は捨てる!との英断!(?)
そして翌朝もちょっと早く朝練したい、とのことで講習開始時間より
1時間ほど早く集合して勉強タイム。
オーナー氏は早朝から復習したらしく、1時間の朝練では別の海図問題:問52もある程度取り組んでみて、凡ミスをしなければ何とかなりそう。。。。と言う状態にまでレベルアップ!
二日目の講習は、機関が中心。(つまりエンジン関係)
この分野も、自分は学生時代に機械系の勉強をして、
仕事も機械系で、クルマも好きなので、全く問題なし。
ほぼ基礎知識だけで正解できそうな内容。
オーナー氏もクルマは好きなので、特に問題無さそう。
一般的な男性諸氏ならクリアできるレベルでしょう。(最近の若者はクルマにも興味無いらしいので知りませんが!)
と言うことで、二日目の午前中でほぼ講義内容を終え、昼休憩を挟んで早々に修了審査へ。
制限時間70分で、全14問。
講師の先生から「海図の問題(問51~53)が最初に載ってますが、時間かかると思うのでそれ以外を先にやって、海図は後でゆっくりやって下さい」とのアドバイス。
*尚、問51から始まるのは、問50までは2級(旧4級)で既にパスしており、免除されるためです。
アドバイス通り、問54から手を付けて、10分ほどで海図以外はサクッと終了。
いよいよ海図問題に着手。
理解していれば全く問題なく、こちらも順調に終了。
開始30分ほどで全14問をクリアし、見直しタイム。
途中退席可能ですが、隣に座るオーナー氏に無用なプレッシャーをかけないためにも最後まで居座るつもりで、海図問題も再計算して、凡ミスが無いかを繰り返し確認していると、講師の先生が近付いてきて、突如「はい、合格!全問正解です。」といきなり結果発表(笑)
外でお待ち下さい~とのことで、一番乗りで強制退室し、コーヒー飲みながら待機。
いきなり結果発表される緩さ?は、国家試験では無い感じだ、と妙に納得。
国家試験では当日、模範解答が張り出されるので自己採点は可能ながら、正式な結果は後日発表となるらしい。
オーナー氏の方は...時間いっぱい苦戦されてましたが、何とか合格もらえたようで、一安心。
同じ14問の試験を受けるとは言え、確かに「国家試験」と「修了審査」は別物であると、最終的には納得。
将来的に変に厳しくなっても困るので詳細は書きませんが、
何とか合格できるように、講師の先生が最大限努力して下さる感じがヒシヒシと伝わります。
(もちろん、生徒側の努力も必要です!)
と言うことで、1級へのステップアップは無事に合格し、
約1カ月で新しい免許証が届くようです。
振り返りとして、1級に必要な「上級運航」の14問は、
「上級運航Ⅰ」×8問と、「上級運航Ⅱ」×6問に分かれており、
Ⅰ、Ⅱそれぞれで50%以上、全体で約70%(つまり10問)以上の正答率が必要。
Ⅰのうち3問は海図の問題で、それ以外は潮流や気象関係、荒天航法、海難など。
潮流も2パターンある問題の解き方さえマスターすれば楽勝です。
個人的に一番ネックは気象問題。覚えてないと分からない。
海難は常識的に日本語をしっかり解読出来るだけで正解できるはず。
Ⅱは機関(エンジン)関係の問題で、クルマに興味があって、エンジンや機構の基礎知識があればさほど苦労はしない感じ。
講習を真面目に聞いて、算数や中学程度の数学が落ちこぼれでなく、全般的に常識的な理解力がある方なら、まず問題なくクリアできると思います。(国家試験でも同様。)
ただ、機械やクルマにも全く興味が無くて、エンジンなんてちんぷんかんぷんだったり、数学が大の苦手...と言う方は少し苦労するかなぁ...と言う印象を受けました。
結果的には楽勝でしたが、久々に試験に向けて頭を使う経験をして、翌日は脳ミソに疲労感が残ったのか、やたら眠かった。
これからも安全運航で釣りを楽しみたいと思います!
あれ?Amazonで買った問題集は最後まで出番が無かったぞ?
マニアック過ぎて譲り先も無い…そのまま古紙回収か!?