七夕祭り

七夕祭り

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毎年七月七日の七夕の日、天の川で行われる夏祭り。

彦星はそのために天の川に飾り星を浮かべ、舞台に提灯を飾り、周りの星々に七夕祭りのお知らせをします。
そして年に一度、織姫が舞台で歌うのを聴いているのです。

地上の人間達は織姫、彦星、そして七夕に壮大な物語を夢見ているようなのですが、実際は織姫が舞台で輝いているのを見つめるだけの片想い。
そのために彦星はせっせと七夕祭りの準備をするのです。
織姫の夢が叶うように、すこしでも多くの星々が織姫の歌を聴いてくれるように。

織姫のことが好きだと気付き、その気持ちを織姫に伝えて困らせてしまったときから、彦星は、織姫が遠くにあっても輝いてくれているかぎり、自分に出来ることをしようと七夕祭りを続けているのです。
それに、織姫を前にすると頭が真っ白になり、話したかったことや聞きたかったことが全部飛んで会話が続きません。
織姫と話したあとはいつも一人反省会です。

七夕祭りも終わり、織姫は天の川の向こうに帰っていきました。
星屑の欠片を拾いながら彦星はまた一年、次の七夕を待ちます。
いつか、この気持ちを忘れることが出来るのだろうか?それとも永劫に想い続けるのだろうか?

地上の人間達は織姫と彦星の物語を知らぬまま、天の川を見上げています。