海外に留学するって、皆さん留学エージェントっていうものを使うのが当たり前なんでしょう。
かくいう私も使いました。最初は。
ですが、僕の留学のジャンルは音楽留学だったので、音楽学校や音楽大学に特化して詳しいエージェントとなると、かなり高額で、なおかつ実際に渡航して暮らしていくことに対してはほぼ役にたちませんでした。
どう役に立たなかったかは、かなり愚痴っぽくなるしここで触れると長くなるのでまた後日述べるとして、今回は留学エージェントを使わず、実際にドイツに着いてからビザの申請、発給にこぎつけるまでのことを少し触れたいと思いました。
僕が留学先に選んだのは、ドイツのシュトゥットガルトという都市です。ベンツやポルシェの博物館とかあって車好きな方には
知られた都市かもしれません。
まず、新規に渡航してドイツに入国後、一番始めにすることは
住民登録なのです。
普通はすんなり進むのかもしれませんが、エージェント無しに
入国し無知な僕は、住民登録のやり方なんてわかりません。
藁にもすがる思いで、一時滞在用に予約していたホテルのフロントで、移民局ってどう行ったらいいのか聞きました。電車の乗り方すらわからん状態で💦
ちなみに入国段階での僕のドイツ語レベルは超初心者。
なんとかドイツ語を話そうにも緊張して喉が固まり、声をまともに出してくれないみたいな感じでした。
心配症の母親が、最初の10日間だけ状況を見届けるために同行していたので、用がある時の喋りはもっぱら母に英語で頼んでしまうという状態でした。情けない心もちでしたが背に腹は変えられませんでした。
お母ちゃんがセガレの留学に着いていく〜??とんだ甘ったれやなコイツ、と思われたあなた、はい。確かにその通りなんですが
あの時本当にひとりでは絶望して死にそうな程、何もかも難しい状況でした。
住民登録をする為には申請書を移民局のホームページからダウンロードして印刷、自分の情報を書く欄を埋めて、最後に滞在先の大家さんのサインが必要でした。
どしゃ降りの雨の中、サインを頂くべく初めての電車を乗り継いでホームステイ先のお宅まで大家さんに会いにいきましたが、大家さんとのやり取りのメールにあったドイツ語を読み間違えていて、約束の日がそもそも違っており、その日は会えませんでした。
日を変えて2回目、今度は大家さんと無事会えました。
イギリス人とドイツ人のハーフの方で、英語もドイツ語も話されるので大変助かりました。ホストマザーの大家さんが大変明るい方で母も安心した様子でした。
無事にサインを頂き、やっと今度こそ移民局で住民登録〜!
と思ったのですがここでも更に難問が。
なんと住民登録の事務所に事前予約が必要だったんですねー、WEBから。知らんよ、そんなの。。。
とほほ。残念でした。
気を取り直して予約を入れ、なんとか書類を受付けもらい、
住民登録完了か?と思いきや、申請書記載のホームステイ先の滞在日時よりも受付け日が前だから(ホームステイの前段階でホテルに滞在している期間に申請したので)すぐには登録完了の紙を出せないって言われてしまったのでした。ガビーン。。。
そうこうしているうちに母は帰国日が来てしまい、頼りないままの僕はひとりでなんとかせねばならなくなりました。
住民登録が済んでいないと、ビザが申請できません。
正式なビザがないと、ドイツの主要な銀行は口座がつくれません。そして口座がないと日本からの送金はできません。
現在ビザがない私、早く申請したい。
でもユーロの口座の残高証明書をつけないと、そもそもビザが申請できないです、この国は。
え??何この矛盾。
銀行、移民局、各々の担当者の言うことはバラバラで、
どうしたらいいのかわからないまま、時間ばかり過ぎる。
誰なんだ?ドイツ国内からしかビザ申請できなくしたの。
日本にいるうちに日本語で聞きながらビザ申請できたら
どんなに楽だったか!
誰なんだ?閉鎖口座のシステム作ったの。閉鎖口座だけあったって、普通預金口座が作れないと、1ユーロたりとて引き出せない。
ビザなし、口座なし、金なし。。だよこれじゃ。
矛盾だらけで翻弄されて疲れ果てながら、とりあえずドイツ語の語学学校が始まり、窮状を訴える友達が出来るまで僕の受難は続くのでした。
続く!