今までのテニス人生では、ストロークこそテニスだと思っていました。
ネットのポジションでは、反応できないボールが飛んでくることを恐れていました。
はやくて、つよいボールは打てないと思っていました。
練習量が少なすぎたので、当然といえば当然なんですが・・・
ボレー(ボレスト、ボレーボレー)をやり続けていると、ボールが止まってきます。
それを慎重に触って、慎重に送り出します。
相手のラケットからボールが放たれます。
ステップ後、ラケットをフォアバックのどちらかにセットします。
コート向こう側を通り、ネットの上を通過し、コート自分側に入ってきます。
高さをセットして、狙う場所を決め、力負けしない体勢をつくります。
ヒットゾーンに来たボールがラケットに乗っかります。
ボールの感触を感じて、押す具合とこする具合を決めて、ネット上を狙いながら相手に触らせたい場所に届けるように押し出します。
打ったボールが飛んだのが見え、ネット上の通過点がわかります。
次のポジションに入り、そのままステップに入ります。
相手のラケットに当たる瞬間が見えます。
ステップの空中にいる状態で、上半身リラックスさせて、ボールの軌道を予測しながら、身体はどしっと真ん中。
相手のラケットから・・・・に戻る。
止まって見えるというより、ボールだけ「よく」見えて景色や相手などが視野のなかであいまいにいる感じです。
すごくはやいボールも、その軌道が正確に把握できて手元で確実にラケットで捉えられます。
ラケットを振らずにボールを飛ばす感覚、ボールがガットに食い込む感覚、強く押し出したボールがコートを捉える感覚、なによりも、身体がどんなボールに対しても向かって行ってくれる感覚が、とても爽快に感じられました。
瞬間のおもしろさが、ボレーにはあります。
テニスをやってきて、ショットの種類を限定して練習するようなことはなかったので、この期間はテニス的に濃い時間だったと思います。
今、思い返しても、出来事や見たものはあまり記憶にないのに、感覚ばかり思い出されます。
こんな風に感じて、こんな風に考えて。
最後の練習の期間は、こんな感じで感覚を研ぎ澄ましてました。
リーグが終わり、ぼくはやっと楽になれました。
ほんとに楽しくはなかったテニス生活でした。
ただ苦しいだけ。
その理由はただひとつ。
目標に辿り着けなかったからです。
そんなテニス生活でしたが、技術や知識をたくさん得られました。
テニスに関するいろいろな感情を学びました。
多くのことを犠牲にして得たものは揺るぎません。
と思います。
1年ほど楽しい生活を過ごしました。
内容は、ありませんが・・・
またすこし、テニスに戻ってみようと思いました。
趣味で。
小さなテニスクラブにガット張りを頼みました。












