我が家には家の形には似つかわしく無い立派な仏壇がありました。それは先述の育ての祖母(ちょっと怖いのかもしれない話参照。以下は単に祖母と言います。)が、とある新興宗教の支部の幹部だった為だと知ったのは随分経ってからでした。ちなみにその団体には祖母以外は家族の誰も入っておらず、祖母はそれが生涯不満でした。
3〜4歳の頃でしょうか。当時私は祖父母と同じ寝室で川の字になって寝ていました。長男である私を祖母は溺愛しており、父母が幼い妹の面倒も一緒にみるのが難しかった事もあり、そのような生活形態になった模様です。
そんなある夜。いつものように祖父母と川の字で寝ていると、私はある声で目を覚ましました。それは仏壇の中からで、複数の人がヒソヒソ話をしているように聞こえていました。ところがその声が次第に大きくなり、荒ぶる怒声に変わっていきました。
「お前が悪い!」「いや!お前が悪い!」「お前だ!」
今思えば方向こそ仏壇の方からでしたが、頭の中で響くような感じの大声でした。私は大勢の大人から自分が怒られているのだと思い、恐怖で泣き出しました。祖母が飛び起きて
「どうした?何か怖い夢でもみたのか?」と聞いたので、私は「みんなが僕のことを怒ってるぅ〜😭」と言ったのです。当然当時の祖母は孫が悪い夢を見たのだと思ったに過ぎませんでしたが、後にその時のことを改めて祖母に話し、お互いに罪をなすりつけ合っているようだったと説明したところ
「うちのご先祖様は代々仲が悪いからねぇ。本当に喧嘩してたのかもしれない。」
と話してくれました。大人になるに従って我が家系の業の深さを知る事となり、真面目に過去の我が家系と縁を切りたいと思うようになりました。そのためにクリアしなければならない幾つかの問題があったのですが、自主的な行動以外にも運命の流れの助けもあり、ようやく落ち着いてきたと思える今日この頃になりました。