世の中の分からないことを、自問自答形式でつづります。

Sasakiが質問しJohnが答えます。

 

Sasaki: じゃあ、早速質問するよ。インフレって何?

John: インフレは、インフレーションの略称でしょ。

Sasaki: いや、それを聞いているんじゃなくて。インフレーションって何なの?

John: インフレーションは、お金の価値というか、お金の購買力が減っちゃうことだよ。

Sasaki: そうなの?インフレーションて、物の値段が上がっていくことを意味するのかと思っていた。

John: それは間違っていないよ。インフレーション、つまりお金の価値が減ってしまう結果として物の値段は上がる。ガソリンとか、小麦とか、値段が高くなっているだろ?

Sasaki: なるほど。じゃあ、インフレーションって何が問題なの?

John: そんなのわざわざ質問するなよ。問題だらけじゃないか。ガソリンや小麦の値段が上がったらどうなる?生活費がかさむだろ。家計に影響が出るだろ。だから、給料ぎりぎりで生活している人たちにとってはものすごく大変なんだよ。生活費がかさむということは、生活費以外に回すお金が少なくなるということ。生活費以外に回すお金が少なくなれば、遊園地にいったり、旅行に行ったり、そういった余裕資金で行う活動を控えなければならなくなる。そうすると、遊園地は人があまりこなくなり遊園地の収益は落ちる。旅行する人が減り、宿泊施設や飛行機・電車などの交通機関も収益が落ちる。収益が落ちるとどうなるか。そこで働く人たちの給料が減らされる。給料が減らされた人たちは、ますます生活費を切り詰め、生きるために必要なお金以外は使わなくなる。そうすると、スーパーなどは売り上げが落ちないが、外食産業、遊園地などの娯楽施設、旅行業などは更に売り上げが落ちる。売り上げが落ちれば、従業員の給料をさらに減らさざるをえなくなる。こんな経済の悪循環が続いちゃうんだよ。

Sasaki: なるほどね。でも、富裕層の人たちは元々使えるお金が沢山あるから、インフレーションになってもあまり影響ないんじゃないの?

John: とんでもない。富裕層の人たちは、要はお金を沢山持っている人たちだよね。彼らがもっている沢山のお金の価値が減っていくのがインフレなんだよ。影響がないわけがない。何もしないでほっておけば、今日の1000万円は1年後は100万円に目減りしているかもしれないんだよ。じゃあ、もし君が富裕層で沢山お金持っていたら、インフレ対策で何をするのかい?

Sasaki: ええ、と。。。インフレだと物の値段が上がっていくから、値段が上がりそうなものをなるべく買っておけばいいんじゃないかな。お金を使わないでいると、価値が減ってしまうんでしょ。だったら、価値が減っちゃうお金のままではなく、値段が上がりそうなものにお金お投資するな。ガソリンは貯蓄できないけど、金とか銀とかだったらちょうどよいんじゃないかな。

John: だろ?要は、貯金したままだとお金が目減りしちゃうから、富裕層でインフレを理解している人は、お金を物に買える。値段が上がりそうな物をとにかく買い上げていく。金、銀、あるいは食糧とか、要は値段が上がりそうなもので、貯蓄ができそうなものなら何でもいいからとにかく買おうとする。そうすると、何が起きると思う?

Sasaki: 富裕層がみんな物を沢山買おうとするわけだから、当然物の値段はもっと上がるんじゃないかな。

John: だよね。みんなが物を沢山買えば買うほど、更に値段が上がるよね。値段が上がるということは、例えば今まで1000円で買えていた物が、1500円、2000円出さないと買えなくなる。要は、お金の価値がさらに目減りするんだよ。つまり、インフレが激化する。インフレが激化するから、益々多くの富裕層は、自分のふところにある現金・預金の目減りを嫌がり、更に色々な物に投資するようになる。そして物の値段が更に上がる。インフレがもっと激化する。。

Sasaki: 怖いこというね。ハイパーインフレという言葉を聞いたことあるけど、まさにそういうことが起きるということなのかな。じゃあ、次の質問だけど、インフレを防ぐために国は何もしてくれないの?

John: それは…(②に続く)