日経新聞文化欄、日曜美術館などで紹介され以前からかなり気になっていました。
目指すのは三菱一号館美術館
微妙な不協和音を奏でるような不安を醸し出す作品とのことで、ぜひ原画を見たいと思っていました。
それにしても『裏側の視線』というコビーと裏文字印刷にしてあるセンスはとても好き。
貞節とは程遠い眼差し
長老の手出しに抵抗して、逆に不貞の冤罪を受けそうになった聖書の話がベースにあって、この眼差しは作品名のまさに裏側。
男と女の連作では、シチュエーションが想像を超えます。
常に冷静で斜めな視点を感じます。冷たい炎の画家と呼ばれる由縁ですかね。
感動とは異なる、不可思議な感情に包まれた展示でした。