まずはこれを見てほしい。
●指定された経路
スマホのGoogle Mapsにより最初に指定された経路。
全行程6.8kmの道のりである。
そして・・・・
●実際に通った経路
ん・・・?
!!!
9.3km???
どうしてこのような事が起こったのだろうか・・・?
これは3つの選択を誤り街の闇へと消えた方向オンチ男の物語である。
■第一の選択 ~せっかくだから、俺はこの社用車を選ぶぜ!~
1:38~退社
終電を逃し、このご時世とうぜん帰りのタクシー代など出ないので途方に暮れていると、
帰宅し自宅で作業している上司がわざわざ車で迎えに来てくれるいう。
涙が出るほど嬉しかったが、入社して間もないビビリな己は
「せっかくだから、俺はこの社用車(ママチャリ)を選ぶぜ!」
と、丁重にその申し入れを断ると、颯爽と社用車であるイ○○号※にまたがり
元気に暗闇の街へと漕ぎ出した!
※会社の名誉のため伏字にしておきます・・・
1:40~地下鉄南北線「幌平橋駅」付近
当方、札幌の道の知識や土地勘などまったくなく、なぜ自転車での帰宅を選択したのか
今となって考えれば、この時点で選択を誤っていた。
まずは最寄の地下鉄である、地下鉄南北線「幌平橋」駅を目指す。
1:41~Goole Maps起動
以前、上司に車で送ってもらった時の記憶をたよりに行けば、
要所、要所はおぼろげながらに覚えてるしなんとかなるだろうと
超楽観的に、愛用のBluetoothヘッドホンでご機嫌なファンク・ナンバーを聴きながら※
橋の中ほどにさしかかったとき、「記憶ではこの川を渡った気がするのだが・・・」
早くも不安にかられた己はスマホを取り出すと、おもむろにGoogle Mapsを起動した。
※道交法での規制の対象にはなっていませんが危険ですのでマネしないでください
1:43~地図検索→ナビ起動
「幌平橋」駅から「環状通東」駅までの道を地図検索すると、
地図の下に「ナビを開始」の文字があることに気づく。
気になってタップしてみると・・・「ポーン♪この先400mを左方向です」
聴いていた音楽の音量が自動で小さくなり、女性の声で音声案内が流れる。
これ、画面見なくても帰れるんじゃね?
地図で全体の経路もロクに確認していないが、この声が己を導いてくれる!
方向オンチのクセに無謀である。
ここから長い夜は始まった。
■第二の選択 ~悪魔の十字路~
しばらくは道なりにまっすぐだったので順調に進んできたが、
目の前に突如重大な選択を突きつけられる事となる。
2:05~悪魔の十字路
目の前に現れたのは横断歩道のない歩道橋のみの交差点だ。
今思えば自転車は軽車両なのだから車道に降りてナビの通り直進するべきだった。
しかし、その時の己は何も考えずに、とりあえず右折して近くの横断歩道を渡って
元の道に戻ればいい・・・そう思っていた。
2:06~その道、工事中につき
右折した瞬間にもうヤバいとおもった。
道路工事で渡れそうな場所がなかった・・・。
2:07~最初の経路変更
ヘッドホンからはご機嫌な音楽は消え、女の声が響く「そこを左です」「そこを左です」
わーってるよ!今戻るから待ってろ!!
しかし、ヒステリックな女の声が突然止んだ・・・!?
「ポーン♪この先100mを左方向です」
ん?どうやら道を外れすぎたので、別の経路を選択してくれたようだ。
気の利く女だ・・・。
2:10~再び川を渡る
あれ?札幌ってそんなに何本も川流れてたっけ?
2:13~二度目の経路変更、そして第三の選択へ・・・
「ポーン♪この先、400mを右方向です」
今思い返しても、ここの経路変更がなぜ起こったのかが謎だが、
その時の己は素直に女の声に従った。
そして、この経路変更がやがて第三の選択を強いる事になる。
■第三の選択 ~はじめての反抗~
2:16~迫る危機
「ポーン♪しばらく道なりです」
その声に気を良くした己はご機嫌な音楽にノリノリである。
♪Do you remembe~♪
「覚えてるかい」
間違った選択をし続けてきたことなど何も覚えていない。
♪Now December~♪
「そして季節は12月」
いやいや!今日8月になったばかりだ!
そもそも9月21日すらまだ先の話だ、考えたくもないね!
そして、選択の時は突然訪れる。
2:22~アンダーパス
ここでアホな己もようやく気づいた。
この女・・・車用のヤツや!
この深夜帯、道を走ってる車は大型トラックが多い。
「こ・・・怖い!」
己は初めて女の声を完全に無視した。
しかし、曲がった方向がマズかった・・・左折すれば元の経路に戻れていたのに、
右側の歩道を走行していた己は何も考えずに右折した・・・。
2:25~三度目の経路変更
そこにアンダーパスがあった意味についてもっと良く考えるべきだった。
線路がある=渡れる場所はそう何箇所もない。
三度目の経路変更が行われた。
音声のみを頼りにしている己は、こんな道になっている事など知る由もない。
2:27~三度目の渡河とか!
ダジャレ。渡らずに済んだ。
2:30~魔のヘアピンカーブ
モナコを彷彿とさせる。
2:32~恐怖!夜の自衛隊駐屯地
とにかく不気味!
2:35~無人の倉庫街
車も人も通らない!道狭い!怖い!
を経て
2:45~無事帰宅
所要時間1時間と5分
汗は止まらないし、シャワー浴びる時に体重を量ったら
成人して初の40kg台に突入していたり、昼から何も食べてなかったので
夕飯のカレーを温めて食べようとしたら喉を通らず身体が受け付けなかったり、
喉が渇いてお茶を飲みすぎて、シャワーあがりに飲もうと近所のコンビニで買った
ビールを飲み忘れたりしたけど、己は、元気です。
とはいえ、もう二度と自転車で帰るのはゴメンだ!と、強く思ったが
月曜日の朝この自転車を会社に戻さないといけない事に気づいた・・・。
そしてそのまま夜中のテンションでコレを書いているので、明日読み返すのが怖いです。


