齢(よわい)50にして、映画では人生最大の傑作を見ました。

「水平社結成100周年記念映画」だそうです。私の歳はちょうど半分ですね。

「原作を読まずに映画か」とも思ったのですが、予断なく見れたのが結果的にはよかったです。

日本共産党も結党100年だそうですが「100年の歴史」と言うなら、そのうち「戦後」は77年になります。

映画を見て「部落差別は何一つ変わってないな」と感じました。私の出身の大分市や「1番近い政令都市」の北九州市では被差別部落民専用の公共住宅を作って、部落でない人は指を指すのです。むしろ公然と言わなくなった分、たちが悪いです。

映画では障害者差別は特にありませんでしたが(原作になければしょうがないでしょう)女性差別は、不同意性交を含め、いい線を突いています、「結婚すれば専業主婦」の時代を挟み、夫婦共働きの上、家事は大半を女性が担っているのが現実ではないでしょうか?

さらにロシアの戦争や(今は日本は戦争していませんが「防衛費2%」の論拠になっている)や社会の重要人物がヒットマンによって「消される」(しかも国会議員の選挙の「応援演説」に関連して)あたり、島崎藤村の原作にあるのか、映画化に際して加えられたのか知りませんが、脚本の段階で2022年7月の日本をよく予測したなあとびっくりです。

さて1993年7月18日は生まれて初めて投票した総選挙です。今のところ中選挙区制で最後になります。

選挙による政権交代は1947年(第1次吉田→片山)以来46年ぶりになります。

非自民政権は、その後2009年に成立してますが、東日本大震災-原発事故の処理以外、めぼしいことをせず終わっています。あげく野田首相は自公と消費税アップを合意しています。

部落差別「だけ」解決することが可能なのか、社会の仕組みを根本から変える必要があるのか今の私には分かりません。しかし北欧型の福祉国家を経て社会民主主義を目指すのが日本の当分の目標かと思います。