きのう、勤め先で小学校3年生の子どもたちと、簡単なゲームをした。それは、みんなの前に3人の子が出てきて、一斉に言葉を発し、それぞれが何と言ったかを当てるゲーム。

きのうは男の子ばかりが前に出て、それぞれが「県庁所在地」を叫び、それを当てることになった。「岐阜」「水戸」…そこまでは、聞いていた子どもたちが当てた。しかし、最後の一人が分からない。降参して答えを聞くと「はな」と応える。つまり「那覇」のことだった。「そんな県庁所在地ないぞ」と僕が突っ込み、笑った。すると、彼は悪態をついて僕を蹴ろうとした。

僕はその行為を「漫才のボケとツッコミ」のように捉えてやり過ごしたが、彼はそのあと泣き出した。傍にいた先輩女性が理由を聞くと、僕に「バカにされて悔しいから」と答えたらしい。

さっきも書いたように、関西人の血が流れる僕は、このできごとを笑いの一種と捉えていたので、大袈裟に言えば青天の霹靂。なんのことか分からない。でも、先輩女性は僕が彼に謝るべきだと言う。ことを収めるために、心にもない「ごめん」を言ったまでは良いが、納得いかなくて、「そんなことで泣くとは思わんかったよ」と余計なことを言ってしまい、収まりがつかず、その尻拭いを先輩女性に託すことになった。

そのことを帰宅したあと、子どもの福祉に携わる知り合いに話したら、僕は子どもの心をわかってないと言われてしまった。そうなのかなぁ。やはり、素直に謝るべきだったのか。僕は子どもの気持ちに寄り添いたいと思っていたのに、いつの間にか、嫌いだった大人そのものになってたのかなぁ、と考え続けている。