前作から2年の時を経て、ついに公開が目前に迫って来た『ナルニア国物語 第3章』。
公開より一足先に、3D字幕版での試写会に参加してきた。
予告編を何度も観ていたが、ほとんどが吹替版だったから、字幕で観るのがなんだか新鮮な気分。
でも、絶対字幕版で観たかったから、夢が叶ったと言える今回の試写会。
雪の中ではあったが、はるばる遠方まで出掛けた甲斐があり、最高の音響設備の整った試写室で、
最高の3D映像を楽しむことができた。
(ストーリー)
兄ピーターと姉スーザンがアメリカ滞在中、エドマンドとルーシーは、意地悪ないとこのユースチスの家に預けられていた。そんなある日、3人は船の絵の中に吸い込まれ、ナルニアの海へと導かれる。助けられた帆船でリーピチープたちと再会した彼らは、神秘の島々をめぐる旅へと漕ぎ出した。光を奪われたナルニアを救うためには、散り散りになった魔法の剣を集め、アスランのテーブルに並べる必要があるのだ。脅威の源は、心の奥底に抱える恐怖や不安を現実にする、邪悪な霧だった。その魔力が訪れた島々で数々の危機を生み出し、さらには欲にかられたユースチスがドラゴンに姿を変えられてしまう! 魔力により現れた白い魔女から逃れながら、彼らは使命を果たし、東の果てにいるというアスランと再会できるのか……?
(チラシより抜粋)
まず、第一に本作品を観て感じたこと。
3Dの仕上がりが抜群にいい。
『アバター』以来の大成功だと言えるのではないだろうか?
海のシーンでの大迫力や、霧が迫って来るシーンなどでは、
まるで観客である我々がその場にいるかのような臨場感が味わえる。
海のシーンが非常に多い作品だが、海を渡る人魚等非常に美しく描かれており、
その色も様々な場面によって変化しており、非常に素晴らしい画になっている。
ファンタジーの最高傑作と呼ぶに相応しい映像に仕上がっていると感じた。
そして、奥行き感や高さ感、飛び出し感を場面に応じて巧く使い分けており、
それが映画の面白さを倍増させる効果を生み出している点で、
3D作品に仕上げた事が本作においては大成功だと言える。
ストーリーは前2作同様、ハラハラドキドキするアドベンチャーの要素に満ちており、
見所満載で、全く飽きがこない。
前2作と比べて短めの2時間弱の尺に収めながら、
見所はしっかりと押さえており、ストーリーの展開もテンポ良く進むし、
隙がないしっかりとした造りになっているので、期待以上に楽しめた。
メッセージ性にも富んでおり、人生を考える上でも参考になる作品である。
第1章、第2章も面白かったが、それを超える面白さを孕んだ第3章になっている点は感心するしかない。
『ナルニア国物語』を観ていると、ついつい思いだしてしまうのが、
『ハリポタ』シリーズと『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。
『ハリポタ』では、ハリー・ポッターが主人公で彼中心にドラマが進む。
『ロード・オブ・ザ・リング』は大人向けのファンタジーで、
基本フロドが主人公であり、彼中心にドラマが進む。
双方とも、感情移入の対象がシリーズを通して変わらないのが特徴である。
一方、『ナルニア国物語』では、第1章、第2章と、場面によって活躍する兄妹が変わっており、
それぞれに活躍の場が設けられていること、更に第2章からはカスピアンが登場したことで、
感情移入の対象が誰になるのか、それによって映画の見方や感じ方が変わって来る点が大きな特徴。
僕個人的には、ナルニアへの扉を開き、ムードメーカー的な役割も果たす
ジョージ―・ヘンリー演じるルーシーがここまでの主役かな、という気がしていたのだが、
本作を観ていると徐々にそれが違ってきているような気もしてきた。
魔女に惑わされたり、色々と問題を持ちこんできてしまうエドマンドも
やっぱり主役級かな、と思ってしまったり、
第2章の時に比べても更にイケメン度を増しているカスピアンが主役かな、と感じたり。
今回は、新キャラクターであるユースチスがいい味を出しており、
今後の物語の中心になっていくのかな、という雰囲気がした。
原作は読んでおらず、続編が作られるのかどうかも知らないのだが、
確か7冊くらいあったはずの原作。
兄妹の成長につれ、大人になると別れなければならないナルニアの掟も考えると、
徐々に主人公が移り変わっていく、他の長編作品には見られない特徴が今後も出てくるのではないだろうか?
話は戻って本作への感想。
見所は本当に満載で、全てを語り始めたらキリがないし、ネタバレになってしまう。
そうならない程度に……
ペペンシー兄妹(今回は主にルーシーとエドマンド)、少年ユースチス、そして王となったカスピアン。
それぞれが冒険の旅を通じて成長し、絆を深めていくところは、
非常に素敵に描かれている。
メッセージとしては、自分自身として成長し、常に自分自身でいることが大切、
というところが一番心に残った。
僕自身の悩める人生の中でも、迷いを吹っ切る一つのきっかけになるかな?と。
大人になっても、成長はしないといけないところはあるし、
心の中の弱い部分や、恐怖や不安と戦わなければならない時はある。
そんな時、自分自身が強くあることが大事だな、と改めて思った。
何はともあれ、映画ファンはもちろん、そうでない人も一見の価値のある作品である。
とにかく、多くの人に観て欲しい作品。
特に少年ユースチスを演じたウィル・ポールターは演技派であり、
かなり見所のある子役と見受けた。
僕はまだ観られていないのだが、『リトル・ランボーズ』にも出演していたとのことであり、
是非作品をチェックし、今後の活躍を期待したい。
それから……
女性にとっては、ベン・バーンズ演じるカスピアン王のイケメン度が一番素敵かもしれないが、
男性から見ると、幼い少女だったジョージー・ヘンリー演じるルーシーが
どんどん美しく成長してきており、彼女は姉スーザンに憧れを抱き続けているのだが、
いやいや、君も負けず劣らず美しいよ、と思わず声をかけてあげたくなってしまう。
笑顔はチャーミングだし、温かい心の持ち主でもあり、
きっと演じるジョージ―自身の性格も反映している部分があるんじゃないか、と思うくらい
ピュアでいて、少しずつ大人の女性の魅力も感じさせ始めている年ごろ。
『ナルニア』とはお別れになるのかもしれないが、彼女の今後の活躍も応援し続けたいと思った。
公開より一足先に、3D字幕版での試写会に参加してきた。
予告編を何度も観ていたが、ほとんどが吹替版だったから、字幕で観るのがなんだか新鮮な気分。
でも、絶対字幕版で観たかったから、夢が叶ったと言える今回の試写会。
雪の中ではあったが、はるばる遠方まで出掛けた甲斐があり、最高の音響設備の整った試写室で、
最高の3D映像を楽しむことができた。
(ストーリー)
兄ピーターと姉スーザンがアメリカ滞在中、エドマンドとルーシーは、意地悪ないとこのユースチスの家に預けられていた。そんなある日、3人は船の絵の中に吸い込まれ、ナルニアの海へと導かれる。助けられた帆船でリーピチープたちと再会した彼らは、神秘の島々をめぐる旅へと漕ぎ出した。光を奪われたナルニアを救うためには、散り散りになった魔法の剣を集め、アスランのテーブルに並べる必要があるのだ。脅威の源は、心の奥底に抱える恐怖や不安を現実にする、邪悪な霧だった。その魔力が訪れた島々で数々の危機を生み出し、さらには欲にかられたユースチスがドラゴンに姿を変えられてしまう! 魔力により現れた白い魔女から逃れながら、彼らは使命を果たし、東の果てにいるというアスランと再会できるのか……?
(チラシより抜粋)
まず、第一に本作品を観て感じたこと。
3Dの仕上がりが抜群にいい。
『アバター』以来の大成功だと言えるのではないだろうか?
海のシーンでの大迫力や、霧が迫って来るシーンなどでは、
まるで観客である我々がその場にいるかのような臨場感が味わえる。
海のシーンが非常に多い作品だが、海を渡る人魚等非常に美しく描かれており、
その色も様々な場面によって変化しており、非常に素晴らしい画になっている。
ファンタジーの最高傑作と呼ぶに相応しい映像に仕上がっていると感じた。
そして、奥行き感や高さ感、飛び出し感を場面に応じて巧く使い分けており、
それが映画の面白さを倍増させる効果を生み出している点で、
3D作品に仕上げた事が本作においては大成功だと言える。
ストーリーは前2作同様、ハラハラドキドキするアドベンチャーの要素に満ちており、
見所満載で、全く飽きがこない。
前2作と比べて短めの2時間弱の尺に収めながら、
見所はしっかりと押さえており、ストーリーの展開もテンポ良く進むし、
隙がないしっかりとした造りになっているので、期待以上に楽しめた。
メッセージ性にも富んでおり、人生を考える上でも参考になる作品である。
第1章、第2章も面白かったが、それを超える面白さを孕んだ第3章になっている点は感心するしかない。
『ナルニア国物語』を観ていると、ついつい思いだしてしまうのが、
『ハリポタ』シリーズと『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。
『ハリポタ』では、ハリー・ポッターが主人公で彼中心にドラマが進む。
『ロード・オブ・ザ・リング』は大人向けのファンタジーで、
基本フロドが主人公であり、彼中心にドラマが進む。
双方とも、感情移入の対象がシリーズを通して変わらないのが特徴である。
一方、『ナルニア国物語』では、第1章、第2章と、場面によって活躍する兄妹が変わっており、
それぞれに活躍の場が設けられていること、更に第2章からはカスピアンが登場したことで、
感情移入の対象が誰になるのか、それによって映画の見方や感じ方が変わって来る点が大きな特徴。
僕個人的には、ナルニアへの扉を開き、ムードメーカー的な役割も果たす
ジョージ―・ヘンリー演じるルーシーがここまでの主役かな、という気がしていたのだが、
本作を観ていると徐々にそれが違ってきているような気もしてきた。
魔女に惑わされたり、色々と問題を持ちこんできてしまうエドマンドも
やっぱり主役級かな、と思ってしまったり、
第2章の時に比べても更にイケメン度を増しているカスピアンが主役かな、と感じたり。
今回は、新キャラクターであるユースチスがいい味を出しており、
今後の物語の中心になっていくのかな、という雰囲気がした。
原作は読んでおらず、続編が作られるのかどうかも知らないのだが、
確か7冊くらいあったはずの原作。
兄妹の成長につれ、大人になると別れなければならないナルニアの掟も考えると、
徐々に主人公が移り変わっていく、他の長編作品には見られない特徴が今後も出てくるのではないだろうか?
話は戻って本作への感想。
見所は本当に満載で、全てを語り始めたらキリがないし、ネタバレになってしまう。
そうならない程度に……
ペペンシー兄妹(今回は主にルーシーとエドマンド)、少年ユースチス、そして王となったカスピアン。
それぞれが冒険の旅を通じて成長し、絆を深めていくところは、
非常に素敵に描かれている。
メッセージとしては、自分自身として成長し、常に自分自身でいることが大切、
というところが一番心に残った。
僕自身の悩める人生の中でも、迷いを吹っ切る一つのきっかけになるかな?と。
大人になっても、成長はしないといけないところはあるし、
心の中の弱い部分や、恐怖や不安と戦わなければならない時はある。
そんな時、自分自身が強くあることが大事だな、と改めて思った。
何はともあれ、映画ファンはもちろん、そうでない人も一見の価値のある作品である。
とにかく、多くの人に観て欲しい作品。
特に少年ユースチスを演じたウィル・ポールターは演技派であり、
かなり見所のある子役と見受けた。
僕はまだ観られていないのだが、『リトル・ランボーズ』にも出演していたとのことであり、
是非作品をチェックし、今後の活躍を期待したい。
それから……
女性にとっては、ベン・バーンズ演じるカスピアン王のイケメン度が一番素敵かもしれないが、
男性から見ると、幼い少女だったジョージー・ヘンリー演じるルーシーが
どんどん美しく成長してきており、彼女は姉スーザンに憧れを抱き続けているのだが、
いやいや、君も負けず劣らず美しいよ、と思わず声をかけてあげたくなってしまう。
笑顔はチャーミングだし、温かい心の持ち主でもあり、
きっと演じるジョージ―自身の性格も反映している部分があるんじゃないか、と思うくらい
ピュアでいて、少しずつ大人の女性の魅力も感じさせ始めている年ごろ。
『ナルニア』とはお別れになるのかもしれないが、彼女の今後の活躍も応援し続けたいと思った。