ボールを投げるときや、

バットやゴルフクラブを振るとき、

 

体を回しますよね。

 

「体の回転=体軸回転」

は多くのスポーツに関わる動きです。

 

体を回す動きは日常生活の中でも無意識に

やっている自然な動きですが、

 

いざスポーツに体の回転を活かそうと思うと

これがなかなか難しかったりします😅

 

---

 

今回は体の回転が分かりやすい

ゴルフスイングを例に取り上げます。

右利きのゴルフスイングを前提に

書いていきますね。

 

今回のブログを体の回転の基礎編として、

野球のピッチングやアメフトのスローイング

にも応用できるように続編も書いてみよう

と思います。

 

普段やっているアメリカンフットボールの

スローイング動作解析や、

 

過去にやっていた

スキーインストラクターの感覚、

 

仙骨療法士タッチセラピストとしての

感覚、

 

ヨガインストラクターとしての感覚、

 

などを総動員して考えてみました。

 

---

 

(注)

文中、「足」と「脚」を使い分けています。

 

「足」は地面を踏みしめる、靴に収まる部分

「脚」は股関節から足首までの部分

 

です。

 

以前僕が関わっていたスキー業界では

「足(あし)と脚(きゃく)」

という言い方をしていました。

 

言い方はどうでもいいですが、

「足」と「脚」の違いを理解した上で

読んでいただくとわかりやすくなる

と思います!

 

 

---

 

実はカナダにいた15年間のうち、

冬はスキーを教えながら夏はゴルフ場で

働いた時期が数年ありました。

 

こんなゴルフ場です。

 

「BIg Sky Golf Club」 

 

 

コースデザインは、

オーガスタをデザインしたロバートカップ、

高低差が少なく、ほぼ真っ平らで

「技術の差がもろに出るコース」

でした。

 

フェアウェイ全面がベントグラス、

芝の管理も常に良好で、

「ずーっとグリーン⛳」

の上を歩いているようでした!

 

僕が働いていた頃は、

丸山茂樹プロが何度かシーズン前の

トレーニング合宿にいらっしゃっていました。

 

---

 

スキーと違い、僕はゴルフのプロの資格は

取りませんでしたが、

 

練習場使い放題、コースが空いていれば

無料でプレーできるという恵まれた環境に

いました。

昼休みはご飯をさっと食べて、

あとはずっと打ちっぱなししてました😁

アプローチグリーン、バンカーもあり、

 

昼休みが終わるのも忘れるくらい

「その気になれる練習場」

でした!

 

同僚にレッスンプロもいて

「調子が悪いときはバンカーに入れろ!」

など、いろいろと入れ知恵もされました。

 

なかには冬はスキーインストラクター

夏はゴルフインストラクター

と言う同僚もいました。

 

ゴルフとスキーは共通点がけっこう多いです。

 

「ゴルフとスキーの共通点」

については別にブログを書きたいと思います。

 

下の写真、僕が働いていたゴルフ場です。

 

 

あいかわらず余談が多くてすいません🙇

ここからが本題です😁

 

-----

 

結論から言うと、

 

下の図の、赤い線を引いた

「腰のV」

のところをうまく使えるようになると

効率の良い体軸回転が出来るということ

のように思います。

  

  

普段の運動の感覚の

「背骨・骨盤・脚」

の関係をちょっと変えてあげるだけです😁

 

まあ、言うのは簡単ですが...........

 

もうひとつ、書きながら気づいたのですが、

 

日常なにげなくやっている体軸回転と

運動に活かせる体軸回転はちょっと違う

 

ということです!

 

---

 

実はもうひとつ、

書きながら気づいたのですが、

 

運動に活かせる体軸回転は......................

 

これはブログの最後に書きますね。

僕の長い長いブログを読み切ってくださった

方へ感謝の気持ちを込めて😁

 

 

 

---

 

【体の回転と体軸】

 

体を回転させるとき、

意識するのが

 

「体軸」

 

です。

 

体軸は単純に

「体の中央を通る線」

と考えていいですね。

 

下の図の青い線が

「体軸」

に相当する部分です。 

 

 

両足で立って、

 

この青い線を軸として、 肩の線や腰が

 

右が前に出て左が後ろに

左が前に出て右が後ろに

 

体を回す動きです。

肩の線が回れば腕が振り回されます。

 

 

 

 

アメフトのスローイングや野球のピッチング、

ゴルフのスイングなど、

 

体を回して肩の線を回し腕を振り回すという

動きは非常に多いですね。

 

体軸回転運動は基本的に

「肩の線を回す運動」

と言っていいと思います。

 

ということは、

「どうやって肩の線を回すか」

を考えてあげればいいですね。

 

---

 

「体軸回転」

というとスポーツ競技に関わる特殊な動き

のような気もしますが、

 

小さなこどもが駄々をこねるときに

「いや、いやぁ〜😖」

と肩を前後に小刻みに振る動きも、

 

仕事の途中、

ストレッチで腰をひねるときも、

 

どちらも両足で立って上の青い線を中心に

 

右が前に出て左が後ろに

左が前に出て右が後ろに

 

動きますよね。

 

日常的なこれらの動きも青い線を中心とした

「体軸回転」

です。

 

体を大きく回すときは骨盤が回り、

腰のくびれがねじれる感じがありますね。

 

また、腰がねじれた状態から

「腰の切り返し」

で反対方向に回っていく感覚も強く感じら、

腕が振り回されます。

 

骨盤を回し、背骨をねじり、

腰を切り返し、腕が振り回され....

 

このままゴルフクラブを持てば

ボールが打てそう気がします!

 

体を大きく回すときはとにかく

「腰が回っている感覚」

が強いので、

 

「体軸回転=腰の回転」

という意識が強くなると思いますし、

 

「腰をしっかり回す」

というアドバイスはゴルフをやっていると

必ず聞く言葉ですね。

 

ゴルフだけでなく、他のスポーツでも

「腰」

はよく取り上げられます。

 

腰が回れば肩の線は

ガンガン回りそうですね..........🤔

 

---

 

【腰を回す?】

 

仕事中のストレッチのような

「自然体の体軸回転」

のような感じでゴルフの素振りをすると

 

腰を中心に上半身と下半身が回り、

体全体が一体となって回る感じがあり、

体が大きく回って肩の線もしっかり回り

気持ちよく腕を振ることが出来ます。

 

腰の回転が上半身に伝播し、

背骨がねじれ胸郭が回り肩の線が回ります。

 

腰の回転は下半身にも伝播し、

脚がちょっとよじれるようになり

膝も左右に動きます。


膝が動けば足元も親指側・小指側に動きます。

 


ウォームアップでボールからちょっと離れて

素振りをしているときはこれと同じような

感覚で、体に力みもなくけっこう気持ちよく

振れますよね😁

 

---

 

体全体に一体感があり上半身がしっかり

回るのはいいのですが、

 

脚がよじれて膝が回る、足元がユラユラする

のは安定感がない感じでちょっと気になります。

 

体重が足裏の親指側と小指側を行ったり

来たりしますので足元でしっかりと地面を

捉えることが出来ずちょっと不安定な感じ

です。

 

ゴルフのレッスンを受けると、

「腰をしっかり回しましょう!

あっ、でも体重は親指側に残したままで!」

とよく言われます。

 

「人間の体ってそんなふうに出来てない

と思うんだけど......😖」

と感じることがよくあります😁

 

---

 

お尻をちょっと後ろに引いて

腰をちょっと落とすと、

 

下の図の赤い線のように脚の付根にどっしり

乗って安定感が増した感じになり、

力強くスイング出来そうな気がします。

 

 

一見これでよさそうに思えますが、

それでも膝がゆらゆらし、足元はグラグラ

しますよね。下半身は安定しません。

 

腰を落としても解決になっていません。

 

---

 

下半身を安定させるために

「腰を回さない」

という考え方もありますよね。

 

腰のくびれから背骨をひねって上半身を

回して上げる感じです。

 

足でしっかりと地面を捉えてどっしりと構え

骨盤を固定するような感じですので、

確かに下半身の安定感はあります。

 

 

ただ、体の柔軟性など個人差はありますが、

このやり方だと思ったように上半身が回り

ませんよね。

 

背骨のひねりだけでは

だいたい肩の線が45度回るくらいかなと

思います。

 

また、

下半身を固定して安定感はいいはずなの

ですが、

 

背骨と骨盤が切り離された感じのせいで

せっかく安定した下半身が上半身と

つながってない感じで一体感がなく、

 

いまいち力が体全体に伝わっていきません。

 

 

いくら下半身が安定しているとはいえ、

腰を回さないのもあんまりいい方法とは

思えないですね😖

 

---

 

腰を回さないときの下半身の安定感 

腰を回すときの体全体が回る一体感

 

腰を回すときと回さないときの

それぞれのいいとこ取りをして、

 

足元に安定感があって、

地面を蹴る力を使って勢いをつけられて、

 

上半身と下半身に一体感があり、

体がよく回る、

 

そんな方法、ないでしょうか???

 

腰を回してないようで回している動き???

 

 

---

 

【体軸の再定義】

 

ちょっとここで、

「体軸」

を考え直してみたいと思います。

 

今まで体軸を

 「体を上下に貫き地面までつながる青い線」

と考えて、

 

地面まで伸びた青い線を中心に回転するのが

体軸回転と考えてきました。

 

足と足の間から軸が立ち上がっていて、

ここを中心に回るイメージです。

  

 

この軸で回れば、当然腰の両端は前後します

よね。

腰の両端が前後するのに合わせて足元の

重心位置も移動し足裏がグラグラします。

 

---

 

体の中心を通るこの青い線をよく見ると、

 

この青い線が体(=骨格)と重なっている

のは

「頭から背骨を通って骨盤中央の仙骨まで」

です。

 

 

仙骨より下は骨格と重なっておらず、

脚と脚の間を通っています。

 

体に直接的に関係ある体軸は

青い線と骨格が重なった背骨と、

骨盤の一部である仙骨と考えて良さそうです。

(注)頭は除外して考えています。

 

ということは、

体軸回転は下の図のように

「背骨と仙骨が回る運動」

と考えていいと思います。

 

 

さきほど上で

「背骨のひねりだけでは

だいたい肩の線が45度回るくらいかなと

思います。」

と書きましたが、

 

背骨のひねりに加えて仙骨まで使って

体軸回転するともう少し体が回りそうですね!

 

 

---

 

骨格上、この「背骨と仙骨」(=体軸)を

「2本の脚」

で支えています。

 

2本の脚は腸骨につながっていて、

左右の腸骨が仙骨を両側から挟むようにして

つながっています。

 
 
腸骨で両側からがっちり固定されてしまうと
仙骨は回転しようがないですが、
 

体を左右に動かしたり回転させたりすると、


体軸は右脚に乗ったり左脚に乗ったりと

重心を左右に移動しながらバランスをとる

ことになります。

 

つまり仙骨が右脚側につながったり左脚側に

つながったり、ということです。

 

体軸を左脚の上・右脚の上に移動させる

ことで

「地面とつながる体全体の軸=体軸」

を作る感じになりますね。

  

 

 

---


ただここで、ひとつ問題が😲

 

体軸(背骨と仙骨)を左脚の上・右脚の上に

移動させることで

「地面とつながる体全体の軸=体軸」

を作るのはその通りなのですが、

 

人間の体(骨格)の構造上、

背骨と仙骨からなる体軸を左右の脚の真上に

移動させることは不可能です。

 

 

ですから、

体軸と脚の軸にズレがありながらも

「さも1本の軸で回っているような」

体の使い方が必要になります。

 

---

 

そのような体の使い方の鍵になるのが

さきほど書いた

 

「仙骨が右脚側につながったり左脚側に

つながったり」

するところ、

 

上の図で示した緑の線の

「仙骨と腸骨の間」

「仙腸関節」

と呼ばれるところです。

 

骨格上、

青い線で示した背骨と仙骨からなる体軸と

赤い線で示した脚の軸との

「ちょう中間的な位置」

にあります。

 

下の図の緑の線(仙腸関節)を見ると

わかりやすいと思います。


 

仙腸関節は背骨の軸に近く、脚の軸にも近い

中間的な位置にありますので、

 

「体軸と脚の軸のつなぎの役割を果たす関節」

と言っていいと思います。

 

この仙腸関節を上手く使ってあげると、

ズレのある背骨の軸と脚の軸を

「さも1本の軸で回っているかのように」

回すことができ、

 

体軸を脚の上に乗せて回っているような動き

が出しやすくなるように思います😁

 

 

 

 

上の図は脚の軸を示す赤い線を仙腸関節から

描いたものですが、

この赤い軸であれば、

背骨と脚を一体化させやすそうです!

 

仙腸関節から地面に伸びる赤い線を

見るとちょうど足の親指側にありますね。

 

足の内側に集めた力を

脚を伝って体に伝えやすいというメリットも

ありそうです。

 

---

 

ちなみに仙骨と腸骨の間にある

仙腸関節の位置、

 

最初に紹介した図の

「腰のV」
の位置と同じ位置ですよね!
 

 仙腸関節という言葉は聞き慣れないですし、

何しろ見たこともなく実感しにくい関節です

ので、

「腰のV」
と呼んだほうがイメージしやすいかもです😁
 

「腰のV」

という言葉を使って動きを説明してみたい

と思います!

 

---

 

 通常

「一体の大きな骨」
として捉えられている骨盤を「腰のV」で
 「仙骨と左右の腸骨」
に分離して考え、

 

・仙骨は背骨の延長(=体軸)

・右腸骨は右脚の延長

・左腸骨は左脚の延長

 

と考えると骨盤という概念がなくなり、

「骨盤全体を回す」

という考えもなくすことが出来ます。

 

動きの考え方が変わってきますね。

 

---

 

骨の絵ばかり見ていても分かりづらいので、

 

「腰のV」を意識した体軸回転を

ゴルフスイングの絵を見ながら考えてみたい

とも思います。

 

一番わかりやすいフェイズで言うと、

バックスイング時とフォロースルー時ですね。

 

バックスイングで体を右に回す時には

「腰のVの右脚側を中心に体軸を回す」

と考えると脚は安定したまま、

体がしっかり回ります。

 

---
 
これはバックスイングのときの絵です。
 
 
このとき、仙腸関節とほぼ同じ位置にある

「腰のVの右脚側」

を使って、

 

脚は安定させながら体軸を回してあげること

を考えればといいということです。

 

ということは、

赤い線を境に脚は固定されていて

それ以外の部分が回ればいい

 

ということになりますね。

こんなイメージです。

 

 

 

上の赤で囲まれた右脚は固定されていて、

 

 

腰のVの右脚側に腰をひねりこむような感じ

で体軸を回します。

 

ひねりこむと言ってもイメージしにくい

と思いますので、

 

もっと簡単に単純に

「腰のVの右脚側を折りこむ」

と考えるといいかもしれません。

 

 

 

バックスイングの時であれば、

腰のVの右脚側を軽く折ってあげるように

しながら右の脚は固定しつつ腰を回して

いきます。

 

---

 

フォロースルーで体を左に回す時には

「腰のVの左脚側を中心に体軸を回す」

と考えると脚は安定したまま、

体がしっかり回ります。

 

タイトル写真でも使ったこのゴルファーの

フィニッシュで

 

 

 

「腰のVの左脚側」にひねり込んでいく感じです。

 

理想的には上の図や写真で示した黄色い矢印

のように「腰のV」の線に向かって

「脚と体軸をひねりこむ」

感じなのですが動きとして難しくなるので

 

単純に

「赤い線で折る」

くらいの感覚でうまくいくと思います。

 

バックスイングでは腰のVの右脚側を折る

フォロースルーでは腰のVの左脚側を折る

 

このイメージです。

 

---

 

「腰のVを境に脚を固定し体を回す」

という動きをタイガー・ウッズのスイングを

見ながら考えてみたいと思います。

 

「Tiger Woods Driver Swing Sequence」 

 

 

この動画からバックスイングとフォロースルーを抜き出してみます。

 

見やすくするためにここでは腰のVを

黄色で示しています。

 

 

 

タイガーは

腰を回しているか?回していないか?

 

「腰を回さない」

というと、

スイングの最初から終わりまで腰が飛球線に

対して並行のままのはずですが、

 

タイガーのスイングを見ると、

バックスイングではベルトのバックルは

見えていますし、

フォロースルーに向かって腰はターゲット

方向を向いていますので、

 

「タイガーは腰を回している」

と言えますね。

 

ただし、腰全体が回っているかというと

そうではなく、

下の図の赤で囲った部分は固定されたまま

です。

 

 

 

ここだけ見ると、

「タイガーは腰を回していない」

と言えなくもないです😉

 

腰は回しているのだけれど、

腰の軸足側(軸足側の腸骨)は動かさない

 

これが上で書いた

「腰を回してないようで回している動き」

ですね😁

 

「軸足を安定させて体軸を回す」

が出来ているので非常に安定感があり、

かつ、豪快なボディーターンであれだけ

パワフルなスイングができるのだと思います。

 

ここは参考にできそうです!!


(注)厳密には軸足と軸側の腸骨は

完全に固定されているわけではなく、

少し後ろに回っていますが、

 

これは

「踏ん張りを伴った上で起こる回転」

と思っていいと思います。

 

もちろんタイガーは

「ここは固定して、ここは回して........」

 なんて考えてないと思いますが😁

 

---

 

ちなみに僕は仙骨療法士という

タッチセラピストの資格を持っていて、

仙骨に触れる機会が多くあります。

 

仙骨はちょうど手のひら大の大きさで、

体中の神経が集まっている場所で、 

体をコントロールする上で

「非常に大切な場所」

です!

 

また、僕は細々と俳優・タレント・モデル

活動をやっていますが、

 

時々ウォーキング指導をすることもあり、

 

モデルの歩き方のとき

「骨盤からが脚」

とよく言います。

 

「腰骨(腸骨)の一番高いところからが脚

だと思って歩いてください!」

と指導することがあり、

 

そこにも通じますね!!

 

 

 

-----

 

やっと体軸回転の説明が終わりました😁

あいかわらず僕のブログは長くて申し訳

ありません🙇

 

ここからは、ゴルフスイング全体について

書いていきたいと思います。

 

スイング全体で「腰のV」を意識した動きを

考えると、こんな感じになります。

 

---

 

【1.アドレス】

 

スイングに必要な足幅を整え、

お尻を軽く引くようにして体を前傾させます。

 

このとき「腰のV」を軽く引き締めるように

します。

僕の個人的感覚としては

「骨盤をすぼめるような感じ」

です。

 

こうすることで自然と脚が内側にひねられ、

足の親指側に力を溜めることができます。

 
足の親指側に力を溜めるとき、
「膝を内側に寄せる」
というやり方もありますが、
膝を寄せるだけでは足の親指側に力を
溜めることは出来ても体軸の支えが弱く
不安定感があり体軸回転を支えるのが
難しくなります。
 
仙腸関節を軽く引き締めると安定感が
上がります。
 
‐‐‐
 
【2.バックスイング初期】
 
アドレスで両方の「腰のV」を軽く引き締め
「軽い緊張感」
を感じる状態から、
 
腰のVの右脚側への圧を高めていきます。
 
このときはいきなり腰を回すのではなく、
腰のVの右脚側に向かって
「真横に動く感じ」
でいいと思います。
 
絵で書くと大げさに見えますが、
「ほんの数センチ」
の横の動きです。
 
ショートアイアンなど足幅の狭いスイングでは
横の動きはほとんど感じられず
ドライバーショットなどのスタンスの広い
スイングでは横移動をちょっと大きく
感じます。
 
真横に動きながら、
「これ以上真横に動くと足の親指側に
乗れなくなる」
と感じるくらいまで来たら、
「腰のVの右脚側を折るようにして」
体を右に回していきます。
 
 
 
腰のVの右脚側を折るようにして回り、
回転の限界が来たら少しくらいはお尻が
後ろに回っても大丈夫です。
 
‐‐‐
 
【3.バックスイングからダウンスイング】
 
腰のVの右脚側でしっかりと
「ひねりのタメ」
が出来た状態になります。
 
ここから、右の腸骨で腰全体を
「ターゲット方向に押してあげる」
感じで真横に動きます。
 
 
右の腸骨が腰を真横に押すことで
腰のVの右脚側のタメがほどけて、
腰のVの右脚側で折っていた腰が全体的に
フラットな感じになります。
 
ここから腰のVの右脚側にためた圧を
「腰のVの左脚側」に移していくのですが、
 
このときも意識としては
「腰のVの左脚側に向かって真横に動く」
感じで、同時に、腰のVの左脚側で力を
しっかり受け止めてあげます。
 
 
‐‐‐
 
【4.ダウンスイング】
 
腰のVの左脚側に向かって真横に動くとき
左腰が左側に逃げすぎないように、
 
「腰のVの左脚側を引き締めるような動き」
をちょっとだけ加えてあげます。
 
 
 
このときも意識としては
「腰のVの左脚側に向かって真横に動く」
感じです。
 
こうすることで、
「左の腰がターゲット方向に出過ぎる」
「左のお尻が後ろに崩れる」
のを防ぐことが出来ます。
 
これが出来ていないと、
腰のVの左脚側に力がたまる前に回転運動に
入ってしまうため、スイングの軌道が
「アウトサイドイン」
になってしまいます。
 
---
 
【5.ダウンスイングからインパクト】
 
「腰のV」の右脚側と左脚側の両方が
引き締まった感じでダウンスイングから
インパクトに向かって動いていきますが、
 
この時の「腰のVの引き締め」が弱いと、
腰が左側(ターゲット方向)に逃げて
スイング後半の回転がかけにくくなります。

ダウンスイングからインパクトに向かって、
腰のVの左脚側に圧を強くかかっていると
力強さが出ます。
 
---
 
【6.インパクト】
 
インパクトではすでに腰のVの左脚側に圧が
強くかかっています。
 
ここで腰のVの左脚側に圧が強くかかって
タメが出来ているとインパクトの時点で
「クラブヘッドが体を追い越す感じ」
が出てきます。

ヘッドが加速状態の最速でボールをとらえ
ボールが気持ちよく弾き出されます。
(そのはずです😁)
 
ここから腰のVの左脚側を軸として体を左に
回転させていきます。
 
ここからの体軸回転で
「ボールをひっぱたく感じ」
でしっかりと力を乗せていきます。
‐‐‐
 
【7.インパクトからフォロースルー】
 
腰のVの左脚側を軸として体が左に回転し、
仙骨と右の腸骨がターゲット方向に向いて
いきます。
 
この時も腰のVの左脚側の圧を保って
回転できていれば、
左足は安定感を保ったまま体がしっかり
回っていきます。
 
 
---

 

【仙骨のキャッチボールできっかけを作る】

 

僕の場合、

腰のVの右脚側にためた圧を

腰のVの左脚側に直線的に移動することで

トップからダウンスイングへのきっかけを

作って上げる感じにするとうまくスイング

できます。

 

スイング全般は回転運動なのですが、

軸足を右から左に移動するときには

少なからず直線運動がありますので、

 

これを意識するとダウンスイングから

インパクトに向けてヘッドが真っ直ぐボール

に向かっていく距離が長くなっている気が

します。

 


-----


やっと最後までたどり着きました🙌


普段なにげなく

「腰を回す」

といいますが、


腰を3分割して

「右腸骨・仙骨・左腸骨」

として考えると、


腰の回転の中でも

動かすところと動かさないところがあり、


腰を分割して考えることで

「足元を安定させつつ体軸を回す」

も可能になることもわかりました。


これは安定した体軸回転に活かせそうです!


ただし、

「腰のV=仙腸関節」

は強い靭帯でしっかり固められているので

「仙腸関節は動かない」

という人もいるくらい手強い関節です。


簡単に

「腰のVを折るように」

と書きましたが出来ない人も多いと思います。


「説明は読んでわかったけど、

体が思ったように動かない」

という方がいらっしゃいましたら

僕に知らせて下さい。


カナダでのスキー指導歴12年、

タイ式ヨガの上級インストラクターの

知識と経験、

ストレッチ歴40年の知識と経験を活かして

指導いたします!


ちなみに、僕がこの

「腰のV」

に気づいたのはスキーの指導をしているとき

でした!


個人セッションになりますが

「こうすれば出来るようになる!」

をお伝えいたします!


僕は英語の発音矯正の個人セッションも

やっているのですが、


過去に一度、

お世話になっている社長さんに英語の

発音矯正のセッションをしていたのですが、


英語から始まって、

途中でゴルフのセッションに変わっていった

ことがあります😁


一度そのやり方に味をしめたその社長さん

には何度か、

「英語発音矯正のセッション」

でご予約を頂いて始めるのですが

途中からはセッションの内容が変わり(!)、


時間の半分くらい(半分以上?)は

ゴルフ話、体の使い方の話でした😁


「どっちも(英語もゴルフも)

役に立ってる!」

とは後日談だったのでホッとしてます☺️


今の時代、

英語もゴルフもどちらも大切なので

お役に立ててよかったです😁


ご用命がございましたら、お声掛け下さい!


---


上で、

 

「日常なにげなくやっている体軸回転と

運動に活かせる体軸回転はちょっと違う」

と書きました。

 

体軸(背骨と仙骨)を左脚の上・右脚の上に

移動させることで

「地面とつながる体全体の軸=体軸」

を作るのは

日常の体軸回転も運動の体軸回転もいっしょ なのですが、

 

日常の体軸回転の場合、

「足でしっかり踏ん張る」

というより

「足で立っていられればいい」

という程度ですが、

 

運動における体軸回転は

「足でしっかり踏ん張って

地面からの反発力を運動に活かす」

という部分が大切になりますので、


骨盤を分離して考え、

「足元を安定させつつ体軸を回す」

という動きが大切になってきます。


---


もうひとつは、


日常の体軸回転は直立で行うのが普通ですが
それに対して運動の体軸回転の多くは
「上体を前傾させて行う」
のが普通、
というところです。
 
 
このとき、
日常の体軸回転と同じ感覚で
体全体を支えようとしても不安定になります。

足でしっかり地面を踏みしめ、

お尻を引いて前傾姿勢を作るとき
「腰のVを引き締めて」
体を前に倒すと、
腰のVを起点とした体軸回転がしやすく
なります。

地面についた足で体全体を支えながら、

腰のVで背骨と仙骨による体軸回転を支える


と役割を分担させてあげるといいと思います。
 


---

 

「実はもうひとつ..............」

と書きましたが、

 

運動に活かせる体軸回転は

「単純な回転運動ではない」

ということです。


右脚に乗ったり、左脚に乗ったり、

2本の脚の軸を右に左に移動しますので、

 

回転運動の中に

「少なからず直線運動がある」

ということです。

 

ここは体重移動にも関係してくる大切な

ところですね!


今回は

「腰は回すか、回さないか」と「腰のV」

にフォーカスするために体重移動については

ふれませんでしたが、

別の機会に書いてみたいと思います。


その他、ゴルフスイングに関していろいろな

気づきがありましたので今後のブログで

書いてみたいと思います!

 

---


ちなみに僕の感覚では下の図のような

「クリスマスツリーの上で胸郭を回す」

という感じでスイングするとわりと

リラックスしていいスイングが出来ます😁


スイング初めは上半身主導で胸郭・肩の線を

回します。

45度くらいまで回して限界が来たら

「腰のVの右脚側」

をちょっと折ってさらに回していきます。


そこからは上で書いたとおりです!


腰を回す・回さないと書いてきましたが、

腰主導ばかりではないです。


体軸回転の起点はけっこう高いところに

ある気がしますね!


結局回したいのは

「肩の線・胸郭」

なので体軸回転の起点がこれだけ高くても

大丈夫です!


その前提として足・脚を安定させる必要が

あり、


そのためには

「腰のV」

でしっかり体軸を支えて上げることです!

 

  


僕の長い長いブログにお付き合いくださり

ありがとうございました。


今回はこの辺で。

ありがとうございました。