最近痛い目見たことありました?比喩的な意味ではなく。
後楽園ホールで受けた負傷で1番記憶に刻まれているのが先月の試合直後、控え室でシューズを脱いだら足の裏の皮が15㎠ほどズル剥けていたときの痛み。こんなのですいません。
「ボクシングなんて、痛くないの?」と言われるが元来痛みには弱い。でもリングの上ではハチを割ろうが足の裏の肉がむき出しになろうが集中が切れてしまうほどのことはない。日常生活でまぶたをぶつけて血が出たら痛みと恐怖で慌てふためくだろうな。アドレナリンドバドバで歯医者さんや注射に行けたらいいのに。
デスマッチのプロレスなんて痛みをイメージしただけで変な奇声が出てしまう。
映画「レスラー」は迷いが出たとき観る映画だ。4回くらい観たかなあ。
猫パンチで有名な元プロボクサー ミッキー・ローク演じるランディー・ラムはレジェンドプロレスラー。
デスマッチで脳天にパイプ椅子を振り下ろされるのは序の口。強力なホチキスをバチンバチン体に打ち込まれるシーンにはドン引きだ。
しかし控え室で仲間のレスラー達から賞賛を浴びながら埋め込まれた金具を除去してもらうランディーは誇らしげな表情。
そんななか心臓疾患で倒れて引退し惣菜店で働くランディーは自暴自棄に陥る。
自分の居場所に戻るべく再びリングに上がることを決意したランディー。復帰を止める恋人に放った「俺にとっては外の現実のほうが痛いんだ。プロレスを観にこい」という言葉が刺さる。
死ぬより痛いことってなんですかね。大事な人がつらい思い痛い思いをするのはイヤだなあ。そんなことを思う健康診断の採血待ちである。ひええ