「教えることは教えたから、俺は今回も計量パスするまでお前の体重がいくつか聞かないし、練習もその日の体調で任せる。
ミットは頼まれれば何ラウンドでも持ってやる。
軽く流すもしっかりやるもお前次第。
お前の減量のやり方が俺には全くわからないから、俺はお前を信じるし、信じるしかない。
そのうえで最高のパフォーマンスを見せてくれ。とにかく信じてるよ。」
会長から昨日言われたこと。
ボクシング界でシビアな問題となっている昨今の体重超過問題。
ランカー以上の選手が超過した場合、莫大な違約金やランキング除外、重大なペナルティが待っている。
この状況で選手をここまで信用できる指導者っているのだろうか。
応えてあげたい。オーバーなんて絶対できないよ。
落とすだけじゃダメなんだ。最高のコンディションでリングに上がって勝つ。
自分の三分の一にも満たないキャリアの俺をこんなにも信頼してくれている会長、そして俺が勝つことを信じてくれているサポーターのために。
チケット追加注文もたくさんの申し込みがあって嬉しいです。
もうすぐ締め切りですが、連絡よろしくお願いします。
俺はときどきふてくされたりするめんどくさい弟子なんだけど、そんな俺を受け入れてくれる師のおかげで生き残っていられる。
「会長そんなこと言ってるけど、明日チートデイだから僕、ステーキにライスとサラダを山盛りに食べるよ。
ドライフルーツだって好きなだけ食べてやる。」
ほどほどにしとけよ(笑)と会長。
やっぱり最高だ。
パーフェクトに勝利して、またいちのやの2段うな重ご馳走してもらおう。