母のデイサービスは8年前、毎週水曜日から始まったが、認知症は少しづつ進行していった。
母は、食事の支度や洗濯など、今まで普通にやってきたことが出来なくなってきていたのだ。
去年の暮れにデイを週3回にした時点で、我々は施設入所を考えるようになっていたが、まだまだ現実味は薄かった。

我が家は二世帯住宅で、1階が親世帯、2階が我々の世帯である。
普段は特別用がない限り行き来がないので、父母の健康を気遣うようなことはなかった。
それが大晦日に母が体調を崩した時、私はどう対応して良いか分からなかった。
母の体調不良は単なる風邪ですぐ回復したが、かみさんに任せきりでなく私も両親の健康に気をつけるようになった。

母の体調不良の直後1月3日、父が倒れ、ほぼ寝たきり状態になった。
それまで父が母の面倒を見ていたのだが、それが出来なくなり、我々が二人の世話をせざるを得なくなってきた。
ヘルパーに来てもらい、掃除洗濯や父の昼食の世話をしてもらうようにした。
朝母を起こして朝食を食べさせ、迎えに来るデイの車に乗せる。夕方帰宅する母を迎え、二人の夕食の世話をする。この一連の作業をかみさんが担ってきた。私は夜母を寝かせる役・・。

母の認知症の進行に伴って、デイ通いを週4回に増やし、5月になってからは週1でお泊りデイも利用することになった。

ー続くー