先月14日は朝日カルチャーの三線教室の日だったが、私はお稽古をサボった。
藤枝琉球堂のゆんたく会に参加したから。いや、それは口実だ。
私はもう三線教室に通う意欲を失くしている。実力的についていけないし、知らない曲は覚えようと思わない。
思えば当時、師匠の言われるままに琉球民謡協会に所属して、コンクールに参加し、新人賞は頂いたものの、その上の優秀賞は私には困難な挑戦だった。師匠からのお誘いをノラリクラリとかわしながら3年経った。
私は師匠の期待に応えるためにお稽古に励んできた訳ではないし、賞を貰うために師匠に師事した訳でもない。
ただ島唄が好きで、三線が弾きたかっただけだ。
自分の限界は分かっている。私にはその限界を越えるよう努力をする熱意はない。
それに本島版「デンサー節」は唄いたくない。本家・八重山(西表島)版を知った以上、こちらだけを唄いたい。

音楽とは音を楽しむと書く。楽しくなければ音楽ではない。

誰のために弾き、誰のために歌う?

島唄もフォークもビートルズも、私が歌うのは、誰のためでもない。自分が楽しむためだ。
その結果誰かに喜んでもらえれば励みになるが、私が音楽を続けるのは、楽しいからだ。楽しい気持ちは相手に伝わる。
去年のいつだったか、UHUの水曜フォーク村で、一人ステージに立った時、それを実感した。目から鱗が落ちる思いだった。

私は、自分のために音楽を続ける。