4月以来3カ月もの間、映画を観に行かなかった。
これほど映画から遠ざかったのは何年ぶりのことだろうと思いながら、私はシネコン「ZART」に向かった。
「終戦のエンペラー」、私はこの作品の存在を公開約一週間前に知った。そして全ての日本人が見るべき映画だと強く思った。

27日午後3時前入館。初日ということもあるだろうが、予想以上に座席は埋まっていた。然も高齢の方が多い。
上映時間は1時間45分。意外と短かった。

「1945年8月、日本が連合国に降伏し、第二次世界大戦は終結した。まもなくマッカーサー元帥率いるGHQが上陸。日本は米軍の占領統治を経たのち、再び息を吹き返した。誰もが知っている歴史の1ページである。だが、そこには1ページではとても語りつくせない、驚きの真実が秘められていた。全てはマッカーサーが部下のボナー・フェラーズ准将に命じた、ある極秘調査から始まった。『この戦争の真の意味での責任者を探せ・・・』」(以上チラシより引用)

原作:岡本嗣郎「陛下をお救いなさいまし 河合道とバナー・フェラーズ」 
監督:ピーター・ウェーバー(「真珠の耳飾りの少女」「ハンニバル・ライジング」)
出演:マシュー・フォックス、トミー・リー・ジョーンズ、初音映莉子、西田敏行ほか

これはアメリカ映画である。昭和天皇の戦争責任をアメリカ側から扱った作品だ。
ドキュメンタリーのようにストーリーが進む中で、主人公と日本女性とのロマンスを挿入し、演出の要素も幾分含まれている。
人それぞれで受け止め方が違うと思うが、全ての日本人は平和や国のあるべき姿について考えてみることが大切だろう。
ラストの昭和天皇(片岡孝太郎)とマッカーサーの会見場面はジーンと来るものがある。

で、じょーじの評価は・・・★★★☆(三つ半)
アメリカが日本人の精神風土を完全に理解することは不可能だと思うが、もう少し演出に厚味が欲しい。