
第85回アカデミー賞に輝いた「アルゴ」を見た。
去年の10月に上映されたハリウッド映画なのだが、興業成績はパッとしなかった。
私も見逃していたのだが、先月のアカデミー賞作品賞受賞により各地で再上映されている。
静岡でもセノバのZARTで週1回のみ限定上映されていた。
このチャンスを見逃しては映画ファンの名が廃る。
「全世界を震撼させた、歴史に残る大事件が起きたのは、1979年11月。革命が吹き荒れるイランで、過激派がアメリカ大使館を襲撃。大使館員を人質にとる。彼らの要求は、悪政の限りを尽くしてアメリカに逃げた前国王の引き渡しだった。混乱の中裏口から6人が脱出。カナダ大使の家に身を隠すが、見つかれば公開処刑は間違いない。絶望的な状況を打破するため、CIAの人質奪還のプロ、トニー・メンデス(ベン・アフレック)が呼ばれた。
トニーの名案は、ウソの映画を企画し、6人をロケハンに来た撮影スタッフに仕立て上げ、出国させるという作戦。特殊メイクで『猿の惑星』でアカデミー賞に輝いたJ・チェンバースが協力、瞬く間にプロデューサーと脚本が用意され、SFファンタジー『アルゴ』の盛大な記者発表が行われた。イランどころかアメリカまでも欺き、タイムリミット72時間のハリウッド作戦が始まった。ところが・・・」(以上パンフレットより引用)

これは史実である。事件から18年後、クリントン大統領が機密扱いを解除した。
前代未聞の作戦の全容を映画化したのは「ザ・タウン」に続く監督・主演作となるベン・アフレックと、プロデューサーを務めるジョージ・クルーニー。脱出した6人は実在の人物に似た俳優をキャスティングしている。

速いテンポでグイグイと観客を引っ張っていくストーリー展開。
見るものがまるでその場にいるような錯覚に陥るカメラワーク。
特に後半は脱出に向けて息の詰まるような緊張の連続。
ドキドキしっぱなしだった。
映画だから、ラストを盛り上げるためにいくつか脚色があるが、完璧な作品だ。
この興奮は「バベル」以来。
当時の雰囲気を盛り上げるためにハードロックのナンバーがバックに挿入される。
レッド・ツェッペリンの「レヴィー・ブレイク」はゴキゲン!
じょーじの採点は・・・★★★★★(満点!)
間もなくDVDが発売の予定なので、見逃した方は是非ご覧ください。