私はYさんと知り合って以来、常に彼の音楽活動を、後ろ姿を追いかけてきた。
「S」に加入して静岡市最大の音楽イベント「ストリート・フェスティバル 」に出演することを夢見てきた。それが叶わないと分かり、自分たちの力で出るしかないと「ゆらてぃく」での出場を思い立った。

「ゆらてぃく」結成の原点は、Ⅰさんの三線と私のウクレレで島唄のカバーを主体として、施設慰問などを中心に活動していくことだったが、レパートリーにⅠさんのオリジナルが少しずつ増えていった。

YさんはパートナーのMさんとユニットを結成し活動を始めていた。
私も2012年8月、「ゆらてぃく」でストフェス出場の申し込みを決めた。
そしてほぼ同時期、私は「S」を脱退した。きっかけはAさんとの些細な事だったが、私は11月のストフェスのために全精力を傾けたかった。
「ゆらてぃく」でお盆期間に出演した「夜店市ライブ」はストフェスの前哨戦だった。
ステージは静岡市の中心呉服町。大勢の祭り客が演奏に見入った。出来は満足できるものだった。私はYさんに追いつけたような気がしていた。

「ゆらてぃく」の相方Ⅰさんは、ストフェスに出場する以上は全曲オリジナル演奏で、楽器はウクレレとギターで統一しようと提案してきた。私はそれを受け入れ、ライブに練習にテンションを上げていった。(正直、私はストフェス出演を成功させることでAさんを見返したかった)

このブログでも詳細に書いたが、「ストリート・フェスティバル」は大成功 だった。
モチベーション、テンション、スキル、すべてに最高の結果を出せた。
私の音楽キャリアの頂点だった。

そして私の気持ちにも変化が起きていた。私はストフェス出演を最後に音楽活動をやめるつもりでいたが、「ゆらてぃく」はストフェス以後もウクレレとギターでオリジナル中心の活動を続け、さらにステップアップしていこうと思い始めた。(いや、Ⅰさんに付いて行こうと言った方が正しいかもしれない)

さらに、つい最近ソロでステージに立った経験が、私に音楽の楽しみ方を教えてくれた様な気がしている。