
ちょっと前の話だが、東京都美術館へ「メトロポリタン美術館展」を見に行った。
雨の降る日だった。
夕方4時過ぎだったので東京の美術館では珍しくゆったり鑑賞することができた。
目玉はフィンセント・ファン・ゴッホの「糸杉」。
ゴッホはレンブラントと並んで私の最も愛する画家だ。
特に最後の1年間に描かれた「糸杉」と「星月夜」が大好きだ。
揺れ動く彼の心が作品に投影されている。

今回この「星月夜」は展示されていないが、是非実物を観てみたい。
世界有数の規模を誇るニューヨークのメトロポリタン美術館。
その膨大なコレクションの中から、古代メソポタミア文明の工芸品に始まり、20世紀の写真作品に至るまで130点余りを展示している。
世界有数の規模を誇るニューヨークのメトロポリタン美術館。
その膨大なコレクションの中から、古代メソポタミア文明の工芸品に始まり、20世紀の写真作品に至るまで130点余りを展示している。

「糸杉」以外の目玉としてはやはりレンブラント・ファン・レインの「フローラ」。
フローラはローマ神話の春と花の女神。二番目の妻ヘンドリッキェをモデルにしている。最初の妻サスキアをモデルにした作品は華やかだが、こちらは随分質素な印象を受ける。この作品を描いた年にレンブラントは贅沢浪費が祟って破産しているが無関係ではあるまい。

ターナー「ヴェネツィア・サルーテ教会から望む」
もうひとつ印象的だったのはジョセフ・ウィリアム・ターナーの作品。
私はターナーの主観的・抽象的な作風が好きではないのだが、これは中々良い。
その他ライスダール、ドラクロア、ミレー、ルソーなど見どころは沢山。
来年1月4日まで開催しているので、まだご覧いただいていない方は是非!
