雪印、「メグミルク」と統合発表 売上高2位森永に迫る<asahi.com>


 乳業3位の雪印乳業と、同4位で「メグミルク」ブランドの日本ミルクコミュニティ(日本MC)は27日、10月1日付で持ち株会社を設立し、経営統合す ると正式に発表した。07年度の両社の売上高は合計で5千億円を超え、2位の森永乳業に迫る。もともと両社は同じ会社で、再統合で経営基盤の強化を図る。

 持ち株会社は「雪印メグミルク」で、東京証券取引所1部と札幌証券取引所に上場する予定。雪印株式1株に対し、持ち株会社株0.2株、日本MC1株に同 0.48株を割り当てる。社長には雪印の高野瀬忠明社長が、会長には日本MCの小原実社長が就任する。2社は持ち株会社の子会社になるが、持ち株会社も含 めて数年以内に合併する方針だ。

 日本MCは、かつては雪印の牛乳部門。00年の集団食中毒事件と02年に発覚した子会社による牛肉偽装事件で経営が悪化したのを受け、03年に分離された。

 ただ、牛乳の消費減少で年々市場は縮小。08年3月期の純利益は2年前に比べ3分の1になり、単独での生き残りが難しい状況にあった。競争力があ るチーズやバターなどに特化した雪印も、原料となる飼料や原油の高騰などで減益傾向にある。そこで、商品開発や原料調達などでの効率化を進める考えだ。

 両社長によると、昨年4月ごろから話し合いを始め、同9月に統合の方針を固めたという。事件で失墜した雪印ブランドに対する信頼が回復したかどう かとの質問が相次いだが、雪印の高野瀬社長は質問には直接回答せず「事件を風化させてはならないと思っている」と話すにとどまった。

<asahi.com記事本文より>


これで社名は「メガミルク」に?