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箕面山から〇△山へ

裏山歩きから、ときどき遠くの山へ

山手公園から裏山に入ると、すぐに、気になる白い木が目に入ります。

森の中で、光るように白く浮かび上がる、その姿は、

神が宿っているのではないかと思うほど。

心を惹かれるものがありました。

 

 

 

何という名前の木だろうと気にかかり、

ネットで「白い木」などと検索しても、

ピンとくる答えが見つかりません。

 

平日の昼休み、散歩中に草花の名前を調べるのに

大変、重宝しているグーグルレンズでも、

なんとなくこれかなとは思いつつも、ハッキリしない。

 

いよいよ気になり、樹木図鑑を買って調べても、

ズバリこれだといった判断がつきません。

 

図鑑には、たくさんの情報が書かれており、

多くの樹木の写真が掲載されています。

調べていくうちに、木々の見る目も少しずつ養われてきて、

いろいろな山の中の木々にも、興味を持つようになりました。

いつもは急登でハアハア言って、登ることだけに必死になって、

気にも留めていなかった周囲の木にも、

今では、ここには何が生えていて、

あそこに行けば、あの木が生えていてなどと、

ただただ、つらい道のりだったのが、

立ち止まっては、見ること、撮ること、考えることで、忙しくなり、

同じ道のりを歩くのに、倍の時間を要するようになってしまいました。

 

 

ここ数年は、一時的に一眼カメラも山歩きに専念するため、

持ち歩きをやめていましたが、

やっぱり、最近では、自分のスタイルとして、

やりたいことを、やるのが一番だと、改めて気がつき、

山のために初めて買った、年季の入った初心者一眼を、

また、首からぶら下げて、歩いています。

だいぶ、傷んできてしまいましたが、

これが愛着の1台というやつでしょうか。

スマホよりも、フルサイズよりも、使いこなせる、

お互いを知り尽くした、旧友といったところでしょうか。

もう、修理もできないくらいの年月が経ってしまったかもしれませんが、

壊れて動かなくなるまで、ともに山を歩こうと思っています。

 

そんな、このところの山登りですが、

あの白い木の名前は、分からないまま。

悩み続けて、かれこれ、一年近く経つでしょうか。

山に入るたびに、この木の前で、立ち止まり、

写真を撮り、仰ぎ、見つめ、

急登の合間に深呼吸しながら、汗を拭き、

息継ぎのきっかけの場所となりました。

そんな愛おしくさえ思えてきた木。

あなたのお名前は・・・・・?

 

 

いろいろ、調べてみたものの、

結局は、「この木は何でしょう」と、

知っている人から直接、教わることが、

一番、的を得た答えを得ることができるだろうという、

結論に至っていました。

いつか、定期的に行われている、街路樹の剪定や、下草の草刈りなどで、

作業をされている方を見かけたら、

聞いてみたいと思っていました。

 

そんな偶然を待つなんて、かなり確率の低い宝くじに当選するような

壮大な思惑にも思えていましたが、

それが今日、叶いました!

連休でも仕事の日が多く、

今日は自宅で、交通費整理など、後回しで溜まってしまうようなことを

片付けようとしていましたが、

紅葉が始まりつつある、山側の窓を開けて、

山肌をチラ見しながら、仕事をしていると、

ウィーン、ウィーンという、機械音が聞こえてきました。

 

もしやと立ち上がり、窓から外を覗き込むと、居ました!

街路樹の下の草を刈っている神が!

 

 

 

これはもう、近くへ行って聞くしかない。

寝巻を着替えて、いざ、神のもとへ、、

 

でも、どうしよう、

いきなり、声をかけて、不審者か、クレーマーなどと思われたりしないだろうか。

仕事中に声かけられて、邪魔だ、危ないなどと、怒られたりしないだろうか。

そうしたら、この先、ここを歩く度に、やな思いが蘇ることになってしまうかもしれない・・・

窓を開ける度に・・・

山に入って、あの木を見る度に・・・・・・・・・

 

でも、本当にやりたいことは、その不安をも、乗り越えて、

体を突き動かしてしまいます。

怒られたら、それはそれ、

運がなかったのだろうと諦めるだけ。

 

とはいっても、神に近づき、

声をかける、その瞬間まで、

緊張は続きます。

 

 

 

 

「あの、すみません」

「・・・・・」

「木の名前を知りたいのですが、教えてもらっても良いですか?」

 

なんだか、初対面の人に、こんなこと聞くなんて、内心、不審者かと、我ながら思います(笑)

 

すると草刈りのオジサン(神)、

「あまり詳しくはないですけど・・・」

 

オッ! 意思が通じたみたいだ!

「あそこにある、5本ある木の中央の、白い木なんですが」

 

あの木のことを、調べていくうちに、

公園や街路樹としても、植えられていることに気がつき、

窓から見えている、街路樹も、あの白い木によく似ていることが、分かっていました。

その木から少し離れたところに神は居ましたが、

「白っぽくて、こんな風にモコモコっとした」と言いながら、

手でモコモコとジェスチャーしながら、聞いてみると、

 

「あ、それは、ヤマモモですね。」と、

「その木なら、すぐそこにもありますよ」と言いながら、

反対側の方を指さしながら教えてくれました。

 

「図鑑で、ヤマモモで調べてみてください」

謙虚な神。

「あまり実は生らないですけど」

 

 

実が生る?

家への道すがら、スマホで「ヤマモモ」。

確かに赤い実の写真。

その周りに、目にこびりついている、細長の葉!

間違いない。

 

 

「山手公園から山に入ると、すぐにその木があって、

山のあちこちで見かけるのですが、

以前から気になっていて」

 

 

「自分も山に入って、この仕事をやっています」

神と意思が通じてしまった! 

 

 

たぶん、難しい問いではなかったのですね。

こんな時、この文章にも書いている、この時も、

知らないってことが、恥ずかしく思えてくるのですけれども、

知ることの喜びは、代えがたいものがありますね。

 

これを読まれた方も、なんだ、ヤマモモかと、思われたかもしれません。

でも、知らないものにとって、

知ることは、この上の無い喜びです。

どうぞ、温かい目で見てやってください。

 

図鑑の索引で調べてみると、かなり前半に掲載されていました。

有名な木なんですね。

でも、幹の写真を見ても白くない。

確かに以前、このページは見ていましたが、

あまり似てないなと思っていました。

 

 

神から聞いて、もう一度、文章を読んでいくと、

全て、すぅーと入ってきて、快諾することができました。

 

 

 

 

今日は、「神」に感謝しつつ、

次、あの木の前に、行ける日を、楽しみにしながら、

仕事の続きをしようと思います。

 

雨だしね。

 

 

 

 

 

「ありがとうございました、ずっと、気になっていた、あの白い木の名前」

 

「助かりました、(白い木の神様)」