今日3月11日は、東日本大震災から13年目の日です。

改めて、犠牲になられた方に、心から哀悼の意を捧げます。

今日も、私蔵録画DVD映画2本ご紹介します。

☆：3.5個

公開：2007年1月

監督：坂本順治

出演：風吹ジュン

　　　三田佳子

　　　寺尾聡

　　　常盤貴子　他

主人公（ジュンさん）が、63歳の夫に先立たれ、その後に夫の携帯から不倫相手が判明します。

また、海外から8年振りに帰国した長男が同居をせまり、長女を巻き込みながら相続問題が巻き起こります。

そして、主人公は一人で、一人の女として生きていく決心を固めます。

原作は2004年に毎日新聞で連載され話題を博した桐野夏生の同名小説です。

私ファンである、風吹ジュンさんの作品です。

途中、入浴シーンが出てきますが、ほとんど全裸のジュンさんが登場します。

ジュンさんご本人であれば、この撮影時、御年54歳です。

まるで、20代のようでした。

このシーンだけで、私的には満足しました。

それにしても、ジュンさんが醸し出すオーラには癒されます。

映画「無能の人」で、主人公竹中正人さんの奥さん役でも出演されていました。

その時も、本当に心に響く演技をされていました。

ジュンさんは、悲しみも、苦しみも、切なさも乗り越えたところにある、

人間の本質的な優しをお持ちだと思います。

☆3.0個

公開：2012年11月

フランス映画

監督：レジス・ロワンサル

出演：ロマン・デュラス

　　　デボラ・フランソワ

タイピストコンテストで世界一位になった若き女性のラブ・ストーリーです。

フランスの田舎からパリに出てきて、保険代理店の秘書として働く傍ら、タイピングの研鑽に励みます。

そして、その代理店の支配人の独身の男性と紆余曲折を繰り返します。

しかし、最後は世界一のタイピストとして、彼と結ばれます。

私の個人的感想であり、趣味の問題でもありますが、久しぶりの駄作でした。

そこには、フランスと日本という文化の違いも多少あるかとは思います。

それにしても、内容があまりにも、シンプルです。

悪い意味でシンプルです。

支配人役の男性の存在感、人間感もあまり感じられません。

ただし、唯一救いなのは、主人公の女性役のデボラ・フランソワさんです。

大変チャーミングです。

デボラさんは、「セザンヌと過ごした時間」（フランス）でも、セザンヌの妻として出演されていました。

余談ですが、「セザンヌと過ごした時間」の私の評価は☆4.5です。

しかし、フランス国内の評価は☆3でした。

フランスの映画評論家たちのレベルの低さには呆れます。

「タイピスト」では、設定が1959年のパリです。

撮影では、パリ市内（撮影地点）を走る車は全て当時の車を使用したとのことです。

パリ市内の建物の撮影も当時に近い場所を選んだそうです。

また、タイプライターも当時のものを、世界中から200台集めたそうです。

しかし、その努力は評価はしますが、ストーリーは、作り手の哲学、メッセージが伝わってきませんでした。

ただし、この評価はあくまで私自身の評価です。

2024年3月11日雑記