京都って、オク深い！！の答

昨日のブログで書いた京都・西陣の房屋さん！！テンション上がりました！！


いきさつはこう、昨日1通のメールが届きました。
その内容はホテルの改装でカーテンのタッセルが欲しい、「大ぶりで日本らしいデコレーションのモノ」という内容でした。どうやら外国人のインテリアデザイナーのようでした。


ピンときた私はいつも仕事を依頼している錺金具職人さんに相談、京都西陣の房屋さんを紹介していただきました。


すぐに電話をしてアポイントを取り、向かったのですが、そこは西陣のど真ん中、道は細く入りにくいところで、知っている人間でないと絶対入らないと思われるところです。


指示されたところに行こうにも解りづらい・・・、どうにか着いてしばらく道端で待っていると無愛想な感じの男性がこちらに・・・。


わっ！！見るからに頭の堅そうな職人さん！！大丈夫か？！


こっち来い的な感じ！でついて行く・・、まだ会釈した程度でろくな挨拶もしないまま・・。おそろしゃ！！


かなり散らかった家に案内される・・。糸やコード、フリンジや造りかけの房が山摘み、散乱している。聞くと作業場らしい・・・。知らない人が入ると完全にゴミ屋敷と間違うと思う・・。


しかしよく見ると、丁寧な仕事、気品と大胆が混ざったようなモノにあふれている。


ここでやっと、まともなご挨拶、私のやっている仕事の資料や思いをぶつけてみる。意外と反応がよく、私も調子に乗ってきた。お互いモノ創り出身！！思いのほか柔軟な方でした！！


認めてもらった様子なので、だんだん厚かましくなってくる。創る思いを話す。昨今のモノ創りについてのコトやこだわりを聞く。わたしも話す。


お互い楽しくなって、実は・・、実は・・でいろんな、房や紐にまつわる特殊品の制作をされていることが解った。


これが凄い！！


全国の有名社寺の神輿や飾り房を一手に引き受けておられるという。また、茶壺を運ぶ特殊な編み籠？や棺桶に掛ける棺掛けなど、さらっと見過ごしがちだけどそこにはこだわりの技術と精神がいきづいている。


完全にテンション上がった私！！でおじさんもテンション上がってる！！


そして普段は絶対に見せてもらえない工場も見せてもらった！！そこは2分程離れたもっと細い路地の奥にありました。


戦前からある長屋だそうですが、いやいやもっと前やろぅ。とツッコミたくなるような・・・。


土壁で歪んでる家。


その中はまるで昔のベトナムにあるような家内工場・・。なんとまあアナログティック・・・。


本当の昔ながらのこだわりのモノ創り。参った・・。


2時間くらいお邪魔をしたけど、なんか面白いなにかを一緒に創りたいなぁ！そう思う！！


伝統の技法や技術を用いながら、新しいモノやコトにそれを昇華できれば素敵ですよね！！


まだ、ノープランですがこれぞ一期一会、挑戦する価値あり！！


頑張りましょう!!


あっ、それと今回長々しいブログになったのはデジカメを忘れたからでした！！いつも携帯するようにしましょっ！！


預かった参考資料画像です。

①神輿の4隅に巨大な手創りの房。なんか神々しい。左下に人。

②神輿や神社、仏閣に使用される極太紐（というか縄）新作帯〆ではありません。(笑)