今回はJohnny Gillを取り上げたいと思います。
Johnny Gillは楽曲制作をする事もありますが、基本的にはシンガーに徹している印象。
歌声が素晴らしいんですよね。
低音の出し方、そしてファルセットの切り替えも凄いです。
だけど一番凄いと思うのはアドリブ。
熱くなると止められないという感じですね。
CDのライナーノーツか雑誌で読んだ覚えがあるんですが、レコーディングの時にたぶんBabyfaceだったかと思いますが、あまりにアドリブが激しいのでもう少し抑えてもらってもいいかな?、みたいな事を言ったエピソードがあったと思います。
野獣のように吠えまくるアドリブはもの凄いんですが、さすがにCD音源は一般の人が聴きやすいようにしたかったんだと思います。
YouTubeでライブ映像を見るとやっぱり凄いですもんね。
JoeやKeith Sweatは当然歌声も好きなんですが、楽曲制作やプロデュース面の方が大きな魅力かもしれません。
シンガーとしてはJohnny Gillが一番のお気に入りかな。
あ、K-Ciと同率一位かな。
今回はそんなJohnny Gillの楽曲を取り上げていきたいと思います。
まずはこちら。
Super Love
1983年にリリースされたデビューシングルです。
1966年生まれなので17歳の時ですね。
この曲もそうなんですが、アルバム全体を聴いて分かるのはかなり早熟した歌声だという事。
完全に大人の歌声です。
あとクレジットを見て気付いたんですが、ギターもJohnny Gillのようですね。
この曲はまあお気に入りという訳ではないんですが記念すべきデビューシングルという事で取り上げました。
US Billboard R&Bチャート29位を記録。
続いては3rdアルバムから。
Rub You The Right Way
時代的に思いっきりNew Jack Swingですね。
今聴くとNew Jack Swingというのは古さを感じてしまうんですが、Johnny Gillのパワフルな歌声が凄くて今でも聴いてしまいます。
制作・プロデュースはJam & Lewis。
US Billboard R&Bチャート1位、総合チャート3位を記録したJohnny Gill最大のヒット曲。
ヒットした背景にはNew Editionに加入したというのがとにかく大きいですね。
Bobby Brownが脱退し、Johnny Gillが加入。
そして名盤『Heart Break』が生まれました。
Johnny Gillの成熟した歌声がキッズグループのイメージだったNew Editionに与えた影響は計り知れないです。
その後にリリースされたというのもあり、ソロも大ヒットという感じですね。
続いても3rdアルバムから。
My, My, My
Johnny Gillの代表曲。
BabyfaceとDaryl Simmonsが制作、プロデュースはL.A. & Babyface。
当然楽曲も素晴らしいですが、やはりJohnny Gillの歌声あっての曲かなと思います。
前半は優しさを感じ、中盤からどんどん熱を帯びてきて情熱的になっていく歌声がとにかく凄いんですよね。
冒頭に書いたアドリブが凄すぎて抑えて欲しいと言われたのは確かこの曲のレコーディング時だったかと記憶してます。たぶん。
ライブ音源だと本当にアドリブが凄すぎて圧巻です。
次も3rdアルバムから。
Feels So Much Better
Babyface制作、プロデュースはL.A. & Babyface。
この曲好きなんですよね。
なんとも言えない心地良さとカッコ良さがクセになります。
もう一曲3rdアルバムから。
Giving My All To You
これは歌声というより曲の雰囲気が好きかも。
優しく包み込むような感じがグッとくるんですよね。
メロディーは多くの曲でサビが好きだったりするんですが、この曲はサビというよりAメロが好きです。
3rdアルバムは名盤なのでちょっと曲数が多くなりましたが、続いては4thアルバムから。
Quiet Time To Play
Jam & Lewis制作、プロデュースのバラード。
「Quiet」という言葉を見ると「Quiet Storm」が頭に浮かびますが、「Quiet Storm」っぽい心地良いスローです。
じんわり沁みる一曲です。
続いては5thアルバムから。
Let's Get The Mood Right
アルバム一曲目に収録されたアルバムのタイトル曲。
優しい雰囲気のバラードです。
結構疲れた終電あたりの電車に乗ってこの曲を聴いてたらすごく癒されたんですよね。
以来、お気に入りの曲となりました。
Babyface制作、プロデュースはKeith Andes。
US Billboard R&Bチャート17位、総合チャート53位。
続いても5thアルバムから。
Maybe
これまた優しく温かい雰囲気のスロー。
制作はJam & LewisとJohnny Gill。
プロデュースはJam & Lewis。
次も5thアルバムから。
Having Illusions
Tony Rich制作・プロデュースのスロー。
この曲も温かい雰囲気ですね。
もう一曲5thアルバムから。
It's Your Body
Feat. Roger Troutman
これまた温かい雰囲気の曲なんですが少しR&B度濃いめで、スローというよりミディアムですかね。
Rogerのトークボックスが良い感じです。
この曲はJohnny Gill自身が制作・プロデュースしています。
5thアルバムはJam & Lewis、Babyface、Jermaine Dupri、R.Kelly、Al B. Sure!、The Caracters、Tony Richなど、かなり豪華な制作布陣でしたがセールス的にはいまいちだったんですよね。
実は僕も最初聴いた時はいまいちな感じもしました。
紹介した曲のように優しい雰囲気の曲が多く、パワフルなJohnny Gillの歌声があまり聴けないと思ったんですよね。
だけどずっと聴いているうちにじんわりとハマっていき、今では一番のお気に入りのアルバムになりました。
続いては6thアルバムから。
Just The Way You Are
美メロ風なミディアム曲。
この曲好きなんですよね。
制作陣にJohnta Austin、Troy Taylorの名前を見つけた時に、らしいなと妙に納得しました。
もう一曲6thアルバムから。
Long Long Time
Feat. Eddie Levert & Keith Sweat
Eddie LevertとKeith Sweatを迎え、こんな
美しいスローを熱く歌われると泣けてきます。
LSG復活ですね。
プロデュースはBryan-Michael Cox。
6thアルバム『Still Winning』は実に15年ぶりのソロアルバムとなりました。
New EditionやLSGなどで歌声は聴けていましたが、久しぶりのソロアルバムリリースはJohnny Gill復活という感じで嬉しかったですね。
続いては7thアルバムから。
5000 Miles
お気に入りの美メロなミディアム曲です。
シングルではJaheimをフィーチャーしたバージョンがリリースされています。
声質は近いものがありますが、こうやって聴き比べてみるとJaheimの歌声は濃いなと感じます。
最後は8thアルバムから。
Perfect
Feat. Ralph Tresvant
Soulテイストのミディアムスロー。
New EditionのリードボーカルRalph Tresvantと途中加入したJohnny Gillが今でも良い関係なのが垣間見えて嬉しい一曲です。
New EditionやLSG、そしてStacy Lattisawとのデュエットなどでもアルバムをリリースしていますが、今回はソロでの楽曲のみを取り上げました。
3rdアルバムをリリースした頃のパワフルな歌声も好きですが、その後の包み込むような優しさを感じる歌声も好きです。
今年8月にリリースされたシングル『One Night』も良い感じ。
そして少し前ですが2022年にリリースされたCharlie Wilson、K-Ci、Babyface、そしてJohnny Gillの4人でのコラボ楽曲『No Stoppin' Us』はテンション上がりましたね。
またソロアルバムのリリースを心待ちにしています。
1st Album
『Johnny Gill』
2nd Album
『Chemistry』
3rd Album
『Johnny Gill』
4th Album
『Provocative』
5th Album
『Let's Get The Mood Right』
6th Album
『Still Winning』
7th Album
『Game Changer』
8th Album
『Game Changer Ⅱ』