ただ、多少なりとも縁がある地域の人が困っているときに自分が何か力になれたとすると、自分自身が清々しい気分になり満足できるというのはある。
そして、自分だけで何かをするのではなく、周りの人に呼びかけて力を借りることができたとすると、その喜びはより大きなものとしてわが身に帰ってくる。
そういう意味においては、ぼくが行っている行動は、人助けというよりは自分を救う活動でもあることを告白しなくてはならない。
さて、この度のフィリピンを襲った観測史上最大勢力の台風30号による被害は甚大なものだった。
死者、行方不明者は合計1万人以上、被災者の数は60万人を超えるといわれている。
家や車を押し流していく波浪の映像は3.11の津波を彷彿とさせるものであり、非常に大きなショックを受けた。
フィリピンは嫁の故郷でもあり、次々に報じられる被害状況を知るにつれ、嫁と二人でフィリピン復興に多少なりとも支援をしようかと話していた矢先、3.11の東日本大震災の直後から福島県南相馬市やいわき市、北茨城市などの救援物資の支援に協力をしてくれたG-RISE日本のメンバーから、ぼくの嫁の実家は大丈夫かと気遣いの連絡があった。嫁の実家は無事の旨を伝えると、自分たちにできることがあったら何でもいってくれ、とまで言ってくれた。
ぼくは彼らの言葉に背を押されるように、フィリピンの被災地に送るための救援物資を集めたい旨を伝え、G-RISE日本の仲間に連絡をしてもらった。
一方、ぼくもFBで古着や保存食糧など、被災者の命をつなぐ物資集めと義援金の支援の呼びかけをしたところ、多くの賛同者があらわれ、短時間で多くの物資や支援金を集めることができた。
人ひとりの力は小さいものだが、こうして多くの人が力を合わせると、大きな力になるものだと実感した。
人という字はお互いに支えあう形でできているんだというが、緊急事態にあってはそんなことを実感する。
3.11の支援の時、明かりのない被災地ではやたらと星が輝いてみえ、その時に、社会が暗くなったときこそ本来そこにある不変の燈明が見えてくると感じ、普段は金もうけや私利私欲といった欲望で見えなかったものが、いざそれどころではない環境、つまり生きるという根源的な命題の前では本来人が持っている善意や思いやり、優しさ、強さなどが浮き彫りにされるように感じられた。
被災した人、それを助けようとする人、国境や人種を越えた支えあう姿を目の当たりにして「世の中、まだまだ捨てたものではない」とホッと安堵する感覚を覚える。
さて、11月30日をもってひとまずの支援活動は終了したので、この場を借りて、ご報告と、ご協力いただいた方々に御礼を申し上げます。
このたびの支援の呼びかけに賛同していただきご協力をいただいたのは以下の皆さんです。
●救援物資のご協力(敬称略、順不同)
橋川秀、和佐安之、加藤常美、松山昭彦、高田和哉、高田美和子、宮下聡、上田比呂志、横山利夫、緒形薫子、中川良子、西本淳弥、K.R、矢野静香、石巻沙梨、吉田美抄子、山上志麻、鈴木育子、CINDY、PANALIGAN MARIVIC、徐裕行
第一便の発送は11月19日(22日発の船便)。
フィリピンまでの発送費用を負担していただいたのは、航空チケットと荷物の貨物船輸送の代理店を経営している
(有)YAHOW INTER NATIONAL TRAVEL
BAHMAN BEHROZNEIA(バハマン・ベヘルズニア)さん
第二便の発送は11月30日(12月6日の船便)
梱包作業には嫁の友人のフィリピン人女性たちが王権に駆けつけてくれた。
第二便の発送をご協力いただいたのは、
G4 EXPRESS CARGO です。
日本でフィリピン人向けテレビ番組を制作している
KABAYAN NIPPON CHANNEL
COOLET OCHOCO さんを通じてスポンサードしていただきました。
金光俊典、榎本幸彦、宮下聡、高田和哉、高田美和子、佐藤康弘、古口正康、K.R、泉真琴、矢野静香、LECEL SYNATIVIDAN、MICHELLE BELTRAN、PANARIGAN MARIVIC、徐裕行
合計125000円
●国内輸送費など諸経費協力
G-RISE日本、高田和哉、宮下聡
合計40000円
義援金はフィリピンでボランティア団体REACTの地域リーダーを務めている義弟に送り、米や缶詰、乾麺を買って寄贈しました。
被災地の方やREACTのメンバーから日本の皆さんに感謝の声が届いています。
また、とある郵便局では所長さんのご好意で店内にぼくの手作りポスターを晴らせていただきました。ありがとうございます。
皆さんのご協力、心から感謝しています。
また、激励を投げかけてくれた方も多数いらっしゃいました。
この場にて、改めて感謝の意を述べさせていただきます。
ありがとうございます。
情けは人のためならず。
皆さんの今回の経験で自分自身が救われたように感じました。
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