海のものと、山のものと、小さいひとと。 -11ページ目

プライド

 なおくんと一緒に喫茶店に入りました。

 なおくんの分にと、ミルクを注文したのですが、運ばれてきたミルクに、一度も口をつけずに、しょんぼりした顔つきで、じーっと、コップを見つめています。


 「どうしたの?」

 「これミルク?」

 「そう、ミルク」

 「・・・赤ちゃんの飲み物でしょ?ミルク・・・」と、なおくん。赤ちゃんが飲む粉ミルクだと、勘違いしているようです。


 「ミルクって、牛乳のことよ。これは、赤ちゃんが飲むミルクじゃなくて、なおくんの大好きな牛乳。牛乳は、英語ではミルクって言うんだよ。」

 「え?これ?牛乳?」と、表情が一変しました。


 一口、飲んだ後、なおくんは、照れ隠しに「バブバブ」と、おどけて一言。


 そうだね、もう、赤ちゃんじゃ、無いものね。